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33sideバナル

誤字・脱字を修正いたしました。27.4.12

 えーと。とりあえず別れたらイーグとカトレーがどっかに行きそうだからやっぱりみんなで行くか。あ、こら。カトレー、お前こっちだろ。


 ホルティーナ様から買い物を頼まれて俺たちは野菜が豊富な『ホウボーラ』の街までやってきた。転移って楽でいいよな。一瞬でここに飛べるんだからさ。まー俺は魔法が苦手な部類だから無理な話だけど。


 とりあえず、重いのは後々辛いから軽い香草からだよな。だから、イーグ。お前ら落ち着け。何回か行ってるだろ。お前らはいつになったら落ち着くんだ?


「まず香草とか調味料からなー」


「バナル兄ちゃんあれ見ていい!?」


「こら、お使いだろ。駄目だ」


「バナル兄ちゃんこれ買おうよ!あっちより安いよ!」


「今から重たいのもったら動けなくなるだろ?後でだ」


 本当に落ちつきないなー。まあ、一言伝えればなんだかんだちょっとは大人しくなる。そのちょっとの時間が短いか長いかだ。ああ。駆け出しそうだな。やっぱりさっさと済まそう。もういっそまとめて全員で済ませた方がいいと思えた。と、香草はあそこの方が安いな。質がいいといいんだが………店は女性か。お。結婚の腕輪つけてるならいけそうか。活発そうだしいけるだろ。


「イーグ、カトレー。あそこの店いってこい」


「ん?はーい」


「わかったよ!」


 よし。これで仲良くなってほだされればおまけ付けてくれるだろう。頑張れよ、イーグ、カトレー。それと小麦粉は………………やっぱり高いなー。相手はおっさんか。買っていくところを見る見た目厳つい癖に世話焼きみたいだな。これなら優しめのロロの方がいいかもな。


「ロロ、小麦粉とか粉もの頼んでいいか?」


「いいよ。じゃあカトレーとイーグは任せて」


「頼む。マティク行くぞ」


 じゃあ後は野菜だな。秋だからまだたくさんあると思うけど質がな。イモモは長持ちだから多い方がいいよな。それとナガイモモも長持ちで甘め………でも緑系と根菜もほしいな。


 えーと。若い男の店とおばさんの店。若い方はうるさいな。呼び込みが女性ばかり狙ってる。交渉の余地なし。隣のおばさんの店か………マティクの無言は聞くか、な?


「マティク。行けそうか?」


「………………あれなら、たぶん行ける」


「じゃあ任せた。色々言わせてやれ」


「うん」


 よし。マティクの無言を口下手だと思ってくれればお節介を焼いて色々してくれるだろう。じゃあ俺は緑………根菜系、うーん。穴が開いてなくて虫食ってるやつが美味しいんだけどなあ。おっちゃんが良さそうか。腕組んで仁王立ち。誰も近寄んないだろ。一発目でどう出るかなー。


「おっちゃん。繁盛してるか?」


「餓鬼に言われるまでもなくしてるだろ?」


「そうか?お。これ上手そうだな!」


「餓鬼にしては分かってるじゃねーか」


 おお。食いつきよし!なら乗ってもらおうか。おっさんも寂しかったんだろう?話してればだんだんと調子に乗ってくれる。向こうで同じ緑の野菜を売ってる店の年配女性が奥さんらしくて、喧嘩して別々に売って競ってるんだそうだ。


 何してるんだよ、と内心つっこみを入れつつ………聞いてみるとどっちが野菜を美味しく料理出来るか揉めたらしい。それで競って決まるのだから夫婦愛は深いだろうな。


 この短時間でできるだけおっさんと仲良くなって俺はおまけを期待。籠の上から少し控えめに詰め込んで所持金をチラつかせながら限界宣言。申し訳なさそうにさよならを告げれば………


「坊主、お使いだったんだろ?長話付き合わせたお礼だ!もう少し持ってけ!!」


 よしっ!作戦成功!何度もお礼をいって何種類もの野菜を詰め込んでくれたから籠から少し溢れる。やっぱりいいおっさんだったな。話がわかる。最後に固い握手を交わして最初に言っておいた集合場所まて戻ればみんないた。その籠の中は俺と同じ溢れそう。みんな成功したようだ。


「帰るか。ホルティーナ様には内緒だぞ?」


「別にいいと思うけどね?これも生き抜くための戦略だよ」


「うん。みんな親切なだけ」


「俺はこんないっぱい貰った!」


「僕もいっぱいもらった!」


「お。去年より多いな。これで冬は普通に越せるな」


 よし、帰ろう。このまま運動したいとも思うけどマティクとカトレーやイーグにはまだ辛いだろうからな。早く家に帰って下ろさせるか。


 今年もホルティーナ様、驚くだろうなー。去年よりみんな腕上がった。まさか俺たちが自分の性格と外見をいかしておまけを大量にもらってるなんて思わないだろうし。うん。籠が軋んでる………新しいの作るか聞いとこう。


 誰もいなくなって人目がない道なりまで出て『転移石』で家に戻った。昼は過ぎてるから今ごろみんな裁縫か。じゃあ選別は俺たちだな。まあ一応ホルティーナ様に聞いてもいいか。


 ただ………………失敗した、てこの時思った。開けたらあの人、ガトラさんとホルティーナ様の距離が近くてまさにキスでもするんじゃないかと言う雰囲気に驚いたっ!ただいまって言った俺もだけどなんでホルティーナ様普通に返事返すんだよ!?


 慌てて後ろから迫る年下3人をロロと一緒に押しやって扉を閉めた。もうこのまま裏に回って今日の分を置いてきた方がいいと思う。ほら、家の中からホルティーナ様の叫び声が………なにも知らない年下組が首をかしげて何か聞いてくるけど、俺は言わないぞ?とりあえずロロと二人で笑って誤魔化しといた。いったい何がどうなってんだ?俺が一番聞きたい。





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