第一章 10-08
「今日ってどこか泊まれるのかな?
よく考えたら、まともに寝てないし、シャワーも浴びてないんだ。
あと少し行くと街があるんだよね。泊まって休めないかな。置いていってくれたお金がまだいっぱいあるし。」
とコヤネ。
「そうだな、金銭的なものは魔道師が定期的にくれるようだから、今日はちゃんと休もうか。」
「どんな街だろう。楽しみだね。」
「国に近いし環境もいいから、たぶん豊かな街じゃないかな。ゆっくり休んで美味しいもの食べてベッドで眠ろう。」
水をかけて火を消し、荷物を手にコートを羽織って、4人は次の街へと向かった。
「ねぇ、洗濯ってどうするの?ゲームやアニメなんかではどんだけ戦っても服はキレイよね。
でも私たち汚れちゃってるよ。」
森の中で散々戦って敵の返り血も浴びているので、そこそこ乾いてしまってはいるがドロドロである。
前を歩くユウはふっと笑いながら振り返って3人に答えた。
「洗濯か使い捨て。」
「なにそれー。びみょーに現実的。」
「そーなんだよな、みんなで洗濯しようぜ。」
「ひもとかハンガーとかいるよね。ユウ兄出して。」
「だから、武器しか出せないよ。」
4人は笑った。ここは異世界ではあるが、なんか4人でいるとちょっとした旅行にきているだけのようだ。
兄のいる安心感からかコヤネたちは今までの緊張が解け、わくわくした気分になった。
やさしい風が木々の間を抜け、葉のすれ合う音がさわさわと聞こえる。ゆるやかな坂の向こうに集落が見える。
読んでくださりありがとうございました。
ここまでで第一章になります。
まだ続きますので、よろしくです。
GW明けあたりから、ゆるゆるとUPできればと思います。




