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第一章 09-02
風下から近づくために、ユウは一旦道を大きく外れて横の森に入り込んで進んだ。
遠回りにはなるがやむをえない。やつらだって獣のように鼻が利くにちがいないし、この程度では気づかれてしまうかもしれないが、まあ見つかればそれならそれで応戦すればいい。
しばらく行くと、少し離れた木の根元に休むルゾフ2体を見つけ、その木を見上げると枝の上で警戒している1体。さらに奥の方には数体が休んでいるようだ。ユウが両手に短剣を償還したと同時に見張りの1体がこちらの方に目をむけた。
左手で投げた短剣が首に突き刺さると、枝の上のルゾフは声もなく落ちていった。どさっという音に気づいてこちらを振り返った2対に、右手の短剣とさらに再度償還した左手の短剣を投げつける。双方の首筋の中央に短剣がぐっさりと突き刺さり、2体のルゾフはそのまま前のめりに倒れこんだ。
ユウは着実に1体、また1体と魔物の屍を増やしていった。




