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第一章 06-05
3人は小声で話した。
「ねぇ、なんとなく変だよ。私たちが戦ったのって北の森ってとこでしょ。他に人いなかったよね。」
とマヤ。
「うん、それにこっちに来る前にユウちゃんだけで西かどこかで戦ってたよね。ほら、お父さんの部屋で話してたとき。」
とウズメ。
「でも、あの人たちが全部やったことになってる気がする。納得いかないわよ。」
とコヤネ。
コヤネの苛立ちは収まらないようだ。
「だいたいねーすっごく怖かったんだから。体中いまでも痛いしクタクタだし。あーんな、ひらひらした真っ白なマントでしかもキラッキラの宝石だらけで、魔物に見つかっちゃうわよ。」
気づくと勇者一行はすぐ近くまで来ていた。
先頭の白馬に乗った勇者レグルスが白いマントをさっと広げると、真っ黒な長いブーツを履き、白い服には金の鎖とエメラルドのボタンがきらめいている。
周囲の観客から声援が湧き上がる。




