第一章 04-10
ユウは左手にも短剣を償還して、両手に1本ずつの短剣を持ち、木から飛び降りざまに2匹の魔物の首すじを切り裂いて殺し、コヤネに対峙している魔物の背中に短剣を突き刺した。
「ユウ兄!」
コヤネが叫ぶと、ユウはコヤネに小さく目配せをした後、大きくジャンプしてウズメに狙いを定めている2体を切り裂き、木の枝に飛び乗ってマヤを狙う魔物の首筋に短剣を投げつけた。
「どうしてここに来たんだ!危ない!」
「ユウ兄ちゃんをみんなで助けるのっ!」
マヤが飛び上がりながら答えた。
「あーーー馬鹿親父!」
ユウは叫びながら枝から枝へ跳び移り、短剣で敵をしとめた。
どうやら3人とも各々の力のコツをつみつつあるらしい。コヤネは剣を使い、ウズメは蔦を操り、マヤはパワーアップした脚力で応戦している。
木の上からユウは声を上げた。
「その魔物ルゾフは目と首が急所だ。手足は強力だから絶対に避けろ。背中の骨の先には毒があるので気をつけろ。
武器は念じろ。自分が使いたい武器を心に浮かべて具現化するんだ。力にしても同じだ。手や脚にどの方向のどのような力が欲しいか念じると力が手に入る!」
叫びながら、ユウは伸ばした手先で太い木の枝に手刀を入れると、瞬時にナイフで切られたように枝がスパッと切れ足元に落ちていった。
念じることが具現化するなら、この剣をもう少し長くして刀のように厚みをつけ、そして自分自身にその長さでも十分に操れる力が欲しいとコヤネは念じて伸びた剣を振りかざし、魔物の首を狙った。
さらに硬いプロテクタをした脚で魔物の頭を蹴り飛ばすマヤ。蔦だけでなく、落ち葉を宙に舞い上げて2人の戦いをサポートするウズメ。そこにユウが加わり4人は入り乱れて魔物と戦った。




