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  作者: 美雨
6/7

ガラス越しのセカイ


青く揺らめく静かな世界から見えるのはキラキラと輝く美しい世界


暗闇の中からいつも眺めていた憧れの都

決して近づくことは出来ない

姿を見られたら私はこの世界から消えてしまうから


大きな大きな船がいつもの道を通り過ぎる

そこには黒く揺らめく一つの影

蒼い瞳が煌めいてた


私は歌う

声を透き通らせあの人の元へ

唯一この世界で許されたのは歌うことだけ

あの人に聞こえているだろうか


どす黒い空から雨が降り

私の世界が大きく渦巻いた

迫り来る波と風

大きな大きな船は傾いた

あの人が私の世界へと沈んでしまう


息もできない

広く途方もない世界へと


手を伸ばせば届くのに

私の気持ちは届かない


決して足を踏み入れてはいけない

憧れの都とこの世界を結ぶ境目で

明日、あの人は何も知らずに目を覚ますの


私は今日も歌う

荒れ狂ったこの世界の中で

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