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第32話 優太_デリヘル探しの夜

 仕事から帰宅するとネットでデリヘルのお店を検索することが最近のルーチンになってしまった。

 家の近所は省いてエリア検索を行い、業種の検索箇所でデリヘルを選択すると、デリヘルの種類が表示される。スタンダードデリヘル、人妻デリヘル、高級デリヘル、韓国デリヘル、アジアデリヘル、ぽっちゃりデリヘル…

 え、デリヘルってこんなに種類あるの?

 スクロールしながらデリヘルの種類を眺め、とりあえず千早が言っていた安すぎる店はハズレが多いという助言に基づき、高級デリヘルに絞って検索をかける。

 検索にヒットしたお店をざっと見ていく。60分4万5千円、75分6万円,

 90分8万円…え、高くね?

 お店によって価格帯のばらつきはあるものの、大和と一緒に風俗を使った時の何倍もする。高いだけの理由はあるかもしれないが、いかんせん高すぎる。

 俺は選択肢から高級デリヘルを除外した。次にスタンダードデリヘルに絞って検索をかけた。

 先ほどの高級デリヘルに比べると値段はグッと下がりお手頃価格ではある。いくつかお店のサイトを覗いてみたが、どれも若い年代の女の子が多く(本当の年齢とは思わないが)、際どい下着に際どいポーズ、自分の性を全面にアピールした写真がひたすら並んでいる。いかにも風俗といった雰囲気に、なぜか心がそそられない。

 俺はいったん携帯をテーブルの上に置くと、キッチンへビールを取りに行った。つまみにミックスナッツをさらに盛り、再びソファーに座る。

 絶対にセックスがしたいのか、と聞かれるとちょっと違うんだよな、と思う。セックスができなくてもいいから、ただ人肌が恋しかった。このどうしようもない寂しさを誰かに受け止めて欲しい。

 そう思うと自分より若い子は抵抗がある。男のつまらないプライドだと言われればそれまでだが、年下の子に自分の弱みをさらけ出すのは嫌だ、という気持ちが強い。

 ビールを飲みながら、人妻デリヘルに絞って検索をかけた。価格帯は先ほどのスタンダードデリヘルと同じようにお手頃価格が目立つが、少し高いなと感じる店もある。

 いくつかお店のサイトを見れば、30~40歳の女性が多く、中には50歳の女性もいた。俺は大和がギガンデス事件と呼んだ初の風俗体験を思い出した。

 24歳の女性を指名して40歳越えのおばちゃんがきたからな。10歳以上サバを読んでいると思った方がいい。いっそう年上の女性の方が、精神的に甘えやすいのかもしれない。

 そう考えながらさらに人妻デリヘルのサイトを漁っていくと、服をきた女性が写っているお店を見つけた。スクロールして女性の一覧を見てみるが、全員服を着ている。

 下着姿が当たり前のお店のサイトばかり目に映っていたから、それは新鮮に思えた。しかも服装が普通だ。短いスカートや肩や胸が露出している服装をした女性は1人もいない。中にはパンツスーツを履いた女性もいる。街中で見かけても何とも思わないような普通の格好。

 背景はどこかの建物だったり、公園らしき場所だったり、花壇の近くであったりごくごくありふれた風景だった。

 女性の写真の下に名前と年齢が記載されており、見ていくと30〜40代が多いようだ。表示されている年齢より10歳はサバを読んでいると考え、30歳前半の女性を上から順にタップし、女性のページを閲覧していく。ページには名前、年齢、職業、女性からのコメント、店側からのコメントが記載されており、下にスクロールすると、出勤予定表に千早が言っていた写メ日記なるものが載っている。

 何人かの女性のページを閲覧し、写メ日記をみていく。ほとんどの女性が自分の体の一部、手で目を隠した顔などの写真を載せており、内容は『本日、予約可能です。旦那様からのご指名お待ちしております。』『先日K様から頂いたお菓子、美味しく頂きました。』など、短文が多い。

 さらに他の女性のページを閲覧していくと、お菓子や食事、風景などの写真しか挙げていない女性を2人見つけた。

 2人とも1枚の写真を4分割してそれぞれ異なる写真を載せており、ぱっと見は風俗サイトに載っている写メ日記には見えない。写メ日記を開くと、結構長い文章が載っている。

 俺は2人の写メ日記を遡れるだけ遡り、全てに目を通した。


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