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第93話王子達に愛に愛され幸せなです最終回

いつも本作をお読みいただき、本当にありがとうございます!前回の第92話では、王子たちの魔力が衝突した結果、なんと全員の魔力が吸い尽くされ、異世界に戻れなくなってしまいました……!魔法を失い、6畳一間のアパートに取り残された4人の王子たちとリリィーナ。そして、あれから1年の月日が流れました――。異世界から現代日本へ舞台を移した彼らは、一体どのような日々を過ごしてきたのでしょうか。泣いても笑っても、今回でいよいよ『最終回』となります!5人が見つけた最高のハッピーエンドを、どうか最後まで見届けていただけますと幸いです!

あの眩い光に魔力を吸い尽くされ

異世界に戻れなくなってから、早いもので1年が経ちました。


私(作者)の幼児化バグはなぜか自然に直りましたけれど、この1年は本当に色々なことがありましたわ。


最初の数ヶ月、私はリリィーナは毎晩のように泣いていました。お父様

お母様……大好きな家族に二度と会えないかもしれないという絶望と孤独に

お上品な仮面を維持することすらできず、ただ涙を流すことしかできなかったのです。


そんな私の心を救ってくれたのは、他でもない、魔力を失った4人の王子たちでした。


カルトナージュは、慣れない夜の街

(ホストクラブ)で必死に働き、私を

不安にさせないための不自由のない生活費を稼ぎ出してくれました。


オフィカールは、毎日泥だらけになって工事現場で重労働をこなし、私が泣いていると黙ってその大きな手で優しく頭を撫でてくれました。


ミキラカーデは、この世界の言語や経済学を寝る間も惜しんで猛勉強し、私たちの戸籍や生活基盤のすべてを裏から整えてくれました。


ミディティは、寂しがる私の隣にいつも寄り添い、天使のような笑顔で

「僕たちが新しい家族になるからね」と暗闇を照らし続けてくれたのです。


4人の必死な支えがあったからこそ

私はあの辛い日々を乗り越え、いま

こうして前を向いて笑えています。


――まあ、それはそれとして。1年経った現在の我が家の6畳一間は、とんでもない変貌を遂げていましたの。


ちゃぶ台の上には、高級料亭のような豪華な寿司と特上ステーキ。部屋の隅には、最新式のドラム式洗濯機と、あの

大条さん(隣人)から譲り受けた一回り大きな電子レンジが鎮座しています。


「リリィーナ、今月のバイト代(指名料売上)だ。これで新しいドレスでも買いに行くといい」


仕立てのいいホストのスーツを着こなしたカルトナージュが、給料袋を優雅に

差し出しました。


彼は歌舞伎町で瞬く間に伝説のNo.1に

上り詰め、億単位を稼ぐ男になっていたのです。


「ハッ、カルトのぬるい接客で稼いだ金など、リリィーナの美肌には悪影響だ。リリィーナ、俺の今月の現場の給与袋だ! 受け取ってくれ!」


オフィカールが汗の滴るガテン系の作業着姿で、分厚い封筒をドンと置きます。


工事現場で重機並みのパワーを発揮し

「現場の神」と崇められているらしいです。


「非効率な肉体労働は美しくありませんね。リリィーナ、僕が株式投資と塾講師で稼いだ資産の通帳です。これの暗証番号は君の誕生日にしてあります」


ミキラカーデが冷徹にメガネをクイッと上げます。彼は文字通り、この世界の経済を裏から牛耳り始めていました。


「ちょっとみんな汚いよ! 僕なんてリリィーナちゃんのために、一番可愛い

メンズ地下アイドルになって(貢いでる)んだからね! はい、これ今日の

チェキ代の売上!」


ミディティが天使の笑顔で札束の山をちゃぶ台に広げます。魔力ゼロのニートになるかと思いきや、元が最強の男たち。


現代日本でも、私を養うという「執着」だけで、全員が異常なスピードで大成功を収めていたのです。


「……皆様、毎日お疲れ様ですわ。

お気持ち、とっても嬉しくってよ」


シルクの扇子で口元を隠し、完璧な淑女の微笑みを浮かべる私。


ですが、私の心の中(本音)は、あまりの状況にすっかり圧倒されていました。


(皆様、日本の経済に適応しすぎではありませんこと……!? ホストの帝王に、現場の神に、天才投資家に、トップ地下アイドルだなんて、いくらなんでも才能が渋滞していますわ! それに皆様の心の声から『もうリリィーナを泣かせない、一生僕が笑顔にする』という、あまりにも重くて深い愛がダダ漏れですの……!)


王子たちの脳内は、魔力が消えても相変わらず私への一途な溺愛と執着で溢れかえっていました。カルトナージュが私の前に跪き、ポケットから輝く指輪

(ハリー・ウィンストン製)を取り出します。


「さあリリィーナ。元に戻れなくなって1年……僕たちの絆は本物になった。

そろそろ僕たちの中から、生涯を共にする一人の伴侶を選んでおくれ」


四人の美形たちが、一斉に熱い

「俺を選べ」という視線を私に注いできます。隣の部屋から大条さんが

「おーい、回覧板回すぞー」とドアを叩く音が響くなか、私はついに、お上品な微笑みを浮かべたまま、心の中で頭を抱えて叫びました。


(――選べるわけがありませんわー!

皆様の執着が凄すぎて、一生一人なんて選べそうにありませんことよー!!)


異世界から日本の6畳間へ。場所は変われど、最強の男たちによるお嬢様へのあまりにも情熱的な溺愛サバイバルは

これからも永遠に続いていくのでした。


(『二重人格な私も野生な私も四人の王子から溺愛中!』 ――完結――)

『二重人格(お上品&最強魔法)な私も野生な私も四人の王子から溺愛中!心の声は丸聞こえ。卒業までに一人を選ぶなんて全員の執着が凄すぎて選べません!』――これにて、無事に【完結】となります!戻れなくなった当初は家族を想って泣いていたリリィーナでしたが、4人の王子たちの深い愛と必死の支えによって乗り越えることができました。……まさかその結果、王子たちが日本の経済に適応しすぎて、ホストの帝王や現場の神、天才投資家にトップアイドルになってしまうとは思いませんでしたが(笑)。場所が変わっても、魔力が消えても、リリィーナへの重すぎる執着と愛は永遠に不滅のようです!ここまでリリィーナたちの恋と闘い(?)を温かく見守り、お付き合いくださった読者の皆様には、感謝の言葉もございません。皆様からのブックマークや評価、そして温かい感想の数々が、何よりの執筆の原動力でした。本当に、本当にありがとうございました!もしよろしければ、読後の感想や、最後に「この王子が推しだった!」などのコメントをいただけますと、作者としてこれ以上ない幸せです。またどこかで新しい物語をお届けできる日を楽しみにしております。最後に重ねて、これまでの多大なる応援に心からの感謝を込めて。ありがとうございました!

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