↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元主婦、異世界で暗殺者となり世界を救う ~裏切られたので暗殺ギルドごと王国を乗っ取りました~  作者: 凪塩 未来


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/26

シーズン2 第12話(最終話):世界を綺麗にお片付け

シーズン2第11話をお読みいただきありがとうございます!


最高神官長ガレリアスを追い詰め、いよいよ神殿の浄化へと踏み出した茜。最終話となる第12話では、暴走する神殿の核心を完全に打ち砕き、歪んだ世界を文字通り「大掃除」して平穏を取り戻す感動のクライマックスをお届けします!

白亜の大聖堂の中央。

ガレリアス最高神官長は、冷たい大理石の床に膝をつき、恐怖に歪んだ顔で目の前の女性を見上げていた。


「ば、馬鹿な……私たちが何百年もかけて築き上げた神聖帝国の中枢が……たった一人の異世界人、それも主婦ごときに……!」

「だから、何回言わせる気よ」


茜は冷ややかな瞳でガレリアスを見下ろしながら、愛用の魔導銃をカチリとホルスターに収めた。

「『主婦』を舐めないでって言ったはずよ。家でも職場でも、散らかり放題になったゴミ屋敷を放置すれば、いつか家全体が腐り果てるのは当たり前。あなたたちがやってきたのは、世界という名の我が家をゴミだらけにして、自分だけいい思いをしていただけの『最悪な怠慢』にすぎないわ」


茜が指先を軽く弾いた瞬間、大聖堂の地下深くから地響きのような音が轟いた。

彼女が潜入時に仕掛けた魔導干渉デバイスが、神殿のすべての魔力炉と接続されていた呪術回路を完璧にショートさせ、暴走のエネルギーを無害な光へと変換していったのだ。

かつて人々を恐怖で支配し、異世界人を道具として消費し続けた神殿のシステムは、今この瞬間、跡形もなく完全に「解体」された。


「あぁ……我が神殿が……私の栄光が……っ!」

ガレリアスが絶望の叫び声を上げる中、崩れゆく大聖堂の天井から温かい光が差し込んできた。

それは、何重もの呪縛に囚われていたこの世界に、ようやく訪れた本物の「朝の光」だった。


数日後。

帝都を揺るがした一大騒乱は静まり返り、神殿の支配から解放された人々は、嘘のような平穏を取り戻していた。

第2皇子ルキウスは帝国の実権を握り、歪んだ体制の刷新と内政改革に着手。そして、地下牢から救出された橘は、元の世界へ帰るための研究を進めつつ、新しい時代の語り部として穏やかな日々を送り始めていた。


そんな静かな庭園のテラスで、宮内茜は淹れたての紅茶の香りをゆっくりと楽しんでいた。


「――母さん」


懐かしく、そして何よりも愛しい声が響いた。

振り返ると、そこにはかつての過酷な運命から解放され、穏やかで誇らしい笑みを浮かべた息子――アルスの姿があった。その瞳には、もうかつてのような絶望や影は一切なく、未来を見据える強い光が宿っていた。


「アルス。いいお顔をしているじゃない」

茜は優しく微笑み、アルスのために用意したカップに紅茶を注ぎ分けた。

「ちゃんとご飯は食べてる? 夜更かしなんてしてないでしょうね?」


「ふっ、母さんは相変わらずだな……。世界を救った最強の女王様に向かって、言うことがそれかい」

アルスは苦笑しながらも、愛おしそうに母の向かいの椅子に腰掛けた。

「でも……ありがとう、母さん。あなたがこの世界を徹底的に『お片付け』してくれたおかげで、僕たちはやっと、本当の自分の人生を取り戻せたんだから」


「当たり前でしょ」

茜は紅茶を一口啜り、どこまでも青く澄み渡った異世界の空を見上げた。

「家族の平穏を脅かすもの、子供の未来を勝手に踏みにじり荒らすものは――どんなに大きな神殿だろうと、世界の理だろうと、私が容赦なく綺麗に掃除してあげる。それが、私の譲れない『こだわり』なんだから」


どこか清々しい風が吹き抜け、母と息子の笑い声が穏やかな庭園に優しく溶け込んでいく。

理不尽な異世界に迷い込んだ最強の元主婦による「大掃除」の物語は、こうして最高の平穏と新たな明日を連れて、ひとまずの幕を閉じたのだった。

シーズン2第12話「世界を綺麗にお片付け」をお読みいただきありがとうございました!


ついに神殿のシステムを完全粉砕し、歪んだ世界を大掃除した茜が、息子アルスと穏やかな日常を取り戻す感動のフィナーレとなりました。最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます!

よろしければ、作品全体のブックマークや評価、感想をよろしくお願いいたします!シーズン3でお会いできる日を楽しみにしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。