孤独な帝国 其の十六
ちいかわ映画面白かったので投稿
『私一人では「教育」が出来ないと判断した。それからは自身の模倣を量産してて数を増やして
技術力の向上、この地下の拡張手段を増やす方に舵を切ったよ。お陰で私の居た世界に近づけることができた』
「自分の世界でいうSFっぽい感じですよ、本当に発達し過ぎた世界だったんですね」
少なくとも重力に逆らう手段の確立は出来てなかった気がする。
自分が知らないだけかもしれないが、この空間にはそういったものがいくつかある。浮かぶ椅子なんぞ映画でしか見ないぞ...。
『ただ悲しいかな、模倣した自分は所詮創造物。人手欲しさに成人体で生成したことが原因か、細胞分裂が急速でね...肉体寿命が短すぎた。それを見て思ったよ、「自分は?」ってね』
「成程、早くに孤独を見続けることが確定してしまったのか...」
自分の寿命はまだ残っている、折角の模倣人体も細胞分裂ですぐさよならになってしまうと...。
「それは何というかぁ…悲しいわねぇ」
『その感情に慣れた瞬間が一番寂しかったかもしれんよ。
とまぁそこで「人」として死を選べる勇気があればよかったのだがね...』
「まぁその見た目でその言葉なら大体予想は付くけども」
『察しが良くて助かるよ、想像の通りだ。私は死を恐れた』
だろうな、でなければ脳髄だけで生きていこうとは思うまい。
話し方的に人生の後半で怖くなったんだろうな...。
「質疑…その姿の経緯は判明しました。それ以降はいったい?」
『そうだな、この姿になってから君達がここに辿り着くまでの間...私はフェネクスを生み出した。
今までの模倣品とは違い、こ奴の中には少し違うものが入っている。貴方の中のAIさんに近い作りかもしれないな』
「だってよAIよかったな、多分褒められてるぞ」
[回答…私の模倣品が出ないことを祈っています]
どう作るんだこいつの模倣って…いや外付けAIが似たようなものって言われると可能性を感じてしまうが...。
『私が普段行っていることは基本は地下で生活する上での研究、生きていくための物作りだ。
だがこの姿になってからは幾分か別の物ごとに割ける時間が増えてな...模倣達を地上へと派遣して、とあるものを回収させていたんだよ』
「さっきアラク姐さんと話してて気づいたが、置かれていたものがここで作られた発明品っぽくなかった事と関係あるかな?」
『本当に察しがいいんだな...そうだ、あれはこの世界にやってきた、外からの異物。
我々と同じ者達が残していった残骸の回収だ』
フェネクスさんの中身に関しては恐らく次回かなぁ




