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雨の後で

翌日も雨だった。乾いた大地をゆっくりと湿らす。

急に降りすぎると山が崩れたりするからいけないらしい。量を慎重に見極めながら潤すのが大変だと女神様は言う。


国王は感服しまくりの感謝しまくりだった。なんだか以前に比べてスッキリした表情になった。家族と来た日は異常にどんよりとしたそれでいて、妙にトゲトゲしい感じだったのに。


女神様が今後の天候管理と地力回復の手順について話し、国王が地力回復のために国が何をすべきか、それを具体化するための方針を考えて行く。

詳しい施策に関しては見舞いがてら宰相の家に寄って話し合ってくると国王が帰って行った。宰相が動けないとはいえ、腰の軽い国王だ。為政者が積極的なのは悪いことではない。間違った方向でなければ。女神様がついている限り大丈夫であろう。


大地が充分に潤って雨が上がったら、肥料を作り始める。働き手は食いつぶして流れてきた民だ。関係の改善した隣国からの食料と引き換えに労働力を提供してもらう。

今年の作物の出来高は悪いかもしれない。しかし、来年再来年と改善していくはずだ。幸い王太后のおかげで国庫は楽になっている。来年の収穫までの間を輸入で乗り切ることは可能だろう。地力が回復したら食料の備蓄もできるだろうし、いい方向に進み始めたと思う。不作で財産を食いつぶして逃亡して、畑をやる人が減って荒れた畑が増えてますます作物が採れなくなるという悪循環から抜け出せる。


いつからこの悪循環は始まったんだろうか。俺は国が豊かだった時代を知らない。神官長たちの記憶以外では。俺が物心ついた頃には酷暑だの歴史的大雨だのが普通になっていた。


嫌な時期に神官長に選ばれたものだ。楽したい。ってか、できるだけ早く引退して商売始めたい。かと言って王太后と宰相の引退直後ではまずい。まだ数年はかかるだろう。何より女神様が寝てくれなきゃムリだ。


はぁ、面倒くさっ。

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