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フリフリなエプロンと君たちの笑顔と

大丈夫だよ、ちっとも怖くなんか無いよ。。

と、2匹に懇々と説いてやっとの事で包みへの警戒を解いて開けるように促す。


まだ脳裏に先程のリボンからの仕打ちがチラつき疑念を持った眼差しで見つめられたけど、ほら早くとせっつくとやれやれ仕方がないなと半ばやけっぱちに2匹が包みを開けていった。


ガサガサ。。

ゴソゴソ、パリパリ。。


体が小さいからか少し苦戦していたけれど、中身がだんだん見えてきて2匹のお目々がピカピカに輝き出したのが見て取れる。


「じゃーん!なんと、寿安と福にエプロンのプレゼントをチクチク夜鍋して作りました〜!」


真っ白な布地にフリルをあしらった、メイドさん風のエプロンと余った共布で作った、真っ白なフリルのブリム(頭飾り)。


2匹にサイズを合わせて大と小のお揃いの物をあつらえた。


洋裁本には無かったけれど、実際使う時に便利そうだから前掛け部分には大きめのポケットを付けた物だ。


以前ポテトサラダを作るのにじゃがいもを潰すお手伝いをお願いした時、2匹が毛が入らないようにとか体が汚れないようにとか気を付けていたのを見た。


だからエプロンが有れば良いのになと思って作ったけれど、寿安と福の顔を見たら夜鍋の疲れがどこかへ飛んでいくよ。


「すごいの〜!お主はお針子の才能まであるのか〜。」

「これぼくたちに作ってくれたの〜。あゆちゃ、天才!じょうず、じょうずね〜。」


そんな風に言ってもらえると、嬉しくって針で刺した指の痛みも忘れちゃうね。


「ぼく着る〜、着てみたい〜。」


そう言って福はエプロンを大事そうにぎゅっと抱きしめ許可を得るように私の方を見る。


「もちろん良いよ〜。寿安と福の為に頑張って作ったからね!」


そう伝えると、福はうんうんと頷き尻尾を振って体全体で喜びを表現してくれた。


エプロンに袖を通すと後ろのリボンを結ぼうとしていたけれど、初めてだからかちょっと苦戦している。

やってあげようか?と聞くと小さく頷いたので、腰の所でリボンを結んであげた。

仕上げに頭にブリムを付ける。

こちらは後ろの部分をゴムにしたので頭に被るとイイ感じに固定されて楽ちんな仕様だ。


!!!


エプロン一式を身に付けた福のなんと愛らしい事か!

言葉では足りないくらい、言い尽くせないくらいにとても愛らしい!


「すごい!可愛い!とっても似合ってる〜!」


と拍手で福を称賛すると、目の前でくるくる〜っとエプロンを翻し回転してすちゃっと止まるとエッヘンと得意げな顔でポーズをとってくれた。

可愛さ100点満点、福ちゃん可愛い子!


ふと寿安の方を見ると、なんだか少し悲しそうな顔をしている。


「わしには少しハイカラ過ぎじゃなかろうか。可愛い福ならまだしもわしなんかには。。」


消え入りそうな蚊の鳴くような声で寿安は言った。


「絶対似合うよ!寿安と福にきっと似合うなと思いながら作ったんだよ。」


と伝えるも、やはりやっぱりわしには。。とションボリ言う寿安。


「ねぇ福。私はこのエプロン寿安にとっても似合うと思うんだけど、福はどう思う?」


と聞くと福は、


「じゅあちゃ、絶対、ぜ〜〜〜ったい似合うよ〜。ぼくじゅあちゃとお揃いしたいな〜。」


とニコニコの笑顔で答えてくれた。

少しの間考えていた寿庵も、


「そうか。折角わしらの為に作ってくれた事じゃし、わしもちょっと着てみようかの。」


そう言ってモジモジと恥ずかしそうにしていたので、許可を取り福にしたようにリボンを後ろで結ぶお手伝いをする。

ブリムを付けて完成した姿を見ると、寿安も似合っていて本当最高に可愛い!


「良いね〜!すごく似合ってるし可愛い!!それに、とっても仕事が出来そうに見えてかっこいい!」


そう伝えると、


「そっ、そうかの(照)。。ならば良かったわい!」


と満更でもない寿安にこちらまで笑顔になってしまうよ。


そして、2匹で並ぶと可愛らしさが100倍にも1000倍にもなるね。

あぁ眼福眼福。。

少し寿命が伸びた気さえする。


「こんなに良い前掛けを頂戴して、誠にかたじけないのぅ。」

「あゆちゃ、素敵なエプロンありがとうね〜。大事にするね〜。」


2匹から感謝の意を述べられて、心がじーんとしてくる。


巷で言う、目に入れても痛くないとはこの事だろうか?

もしそうなら、私の眼球はすでに毛まみれである。


「私の方こそ、作ったの着てくれてありがとね。これ着て一緒にいっぱい美味しい物作ろうね!」


そう言うとこれ作ろう、あれも食べたいと一緒にワイワイと盛り上がった。


それ以降暇があれば、カフェ風エプロンや割烹着や他にも色々な物を2匹の為に作っていく。

その為にミシンまで新調する始末である。

お裁縫という新しい趣味が出来て、なんだか少し毎日が楽しくなっていく。


どんどんとワードローブが増え2匹が着せ替え人形で大忙しになるのはまた別のお話。。


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