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きつね専属お針子見習い

とある休日の夜更け。。

いつもはダラダラと過ごしているけれど、今日はせっせと型紙を当てまち針を打ったり布を切ったりチクチクと縫い合わせたり、ああでも無いこうでもない無いと本と睨めっこしている。


先日書店にふらりと寄った際に、なんとも魅力的な本を見つけてしまった。

あまりに魅力的な表紙だったので見つけた途端にフラフラと引き寄せられてしまったくらいだ。


ページを捲るたびに訪れる胸の高鳴り。。

これも素敵ね、いやこちらの方がもっと素敵。

頭の中でぶつぶつと独り言を呟きながら、楽しい妄想が止まらなくなってしまう。


パタンと本を閉じてすぐにその足でレジに行きお会計を済ませた。

本も人もきつね?も一期一会だなぁなんて考えながら、素早い足取りで違う階にある手芸店に向かう。


手芸店では白い布とそれに合った糸を購入して、帰り道にあるコンビニで型紙をコピーした。

一枚は等倍で、もう一枚は120%に拡大したものだ。


それから週末に向け収納棚の奥底に仕舞い込んだ、長年日の目を見ることの無かった裁縫セットを探し出し必要な物が揃っているか確認した。


裁ち鋏と糸切り鋏チャコペンシルと縫い針にまち針、

しっかりと揃っていて本当に良かった。

これだけあれば必要な物は全部あるので、取り敢えずの所は追加で道具を買い足さなくても良いだろう。


この裁縫セットは家庭科の授業で使っていたもので、当時流行っていた可愛いキャラクターのものだ。

懐かしさを噛み締め、物持ちの良い人間で良かったとちょっぴり思うのであった。


裁縫箱を眺めていると、なぁになぁにとワイワイ2匹が興味深そうに聞いてきた。

何かあるの?楽しいことするの?とキョトンと聞いてきた寿安と福。


「出来るまで内緒だよー。」

と伝えると2匹はちょっと残念そうな顔をしたけれど、


「果報は寝て待て、というやつか。」

「たのしみねー、ねんねして待つねー。」


とすぐに納得してくれたようで大変良い子だった。


私も今から楽しみだ!

新しい事を始めるのはいつもワクワクするね。






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