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ほぼ亜人種しかいない世界で、おっさん声うさ耳獣人ショタとドSなダークエルフのバディが活躍する話  作者: しおんえみ
ニルヴァーナ編

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第二十話 岩窟の研究室 其の六

「この先に何があるんだ?」

「わからない。もしかしたら、外に繋がってるかも」

 ブラッド、アルと合流したクローリーと白露は、開いた隠し通路を進んだ。

「やっぱり、ベルデ家の次男が関わってるぽいんですね」

「顧客、出資者のリストに名前があった」

「…………」

 今のところ直線で何もない通路が続いていて、行き止まりにつくと、左に曲がる通路がある。

「曲がり角だ」 

 曲がると、先頭を歩いていたクローリーの爪先に何かが当たった。

「石?」

 クローリーは手のひらサイズの白い石を拾い上げた。

「違う。生き物の骨だ」

 拾い上げた骨が小刻みに震え、フワリと浮いて飛んで行った。

 四人がついていくと、そこには、剣とほぼ白骨化したヒト型の死体がある。浮いていた骨が足元に落ちると、死体が剣を持って立ち上がり動き出した。

 死体が動くのがリビングデッド、白骨化した死体が動くのがスケルトン、知能と意思を持ったリビングデッドがグールとされている。

「スケルトンだ」

 クローリーと白露は戦闘態勢を取った。

「俺等は専門外だから下がるぞ」

「はい」

 ブラッドとアルは後方に下がり防御魔法をかけた。

「援護が必要なら声かける」

「分かった」

 白露が武器を取り出そうとすると、クローリーが制止した。

「通路が狭いから、俺がやる」

「分かりました」

 白露は大人しく後ろに下がった。

「どうやって戦うんだ?」

退魔師エクソシストでもあるんですよ」

 クローリーが右手で胸の前に十字を切ると、左手に十字架が現れた。

「……来る」

 スケルトンが、剣を向けこちらに向かって振り下ろしてきたが、クローリーは寸前でしゃがみ込こんで、後ろに回り込み、頚椎に十字架を押し当てた。

「首の動きを封じたみたいですね」

 スケルトンは骨がバラバラになっても動き続けるので、頚椎と四肢の五箇所を封印しない限り動き続ける。

 首が後ろに回らなくなったスケルトンが素早く体ごと後ろを向く。

「反応と動きが速い。生きていた時は、なかなか手練れの剣士そうだな」

「……あの剣もしかして、騎士団のものじゃないですか?」

「騎士団…顧客リストに載っている人かもですね」

 クローリーは次の一撃が来るのを待ち構え突撃してきたスケルトンの攻撃を左に躱し、右肩に十字架を押し当て右手を封印した。一瞬剣を落としそうになったが、左手で持ちこたえた。

「片手でも剣を持ってるぞ」

 続けて、クローリーはスケルトンの右足を払い右足に十字架を押し当てた。体勢を崩したスケルトンは、そのまま前に倒れ動けなくなった。残った左肩と左足を封印し、完全に動きが止まるまで待ってから剣を持ち上げた。

「剣を持ち帰ったら、身元がわかるかもな」

「お疲れさまでした」

「リビングデッドやグールに比べて、スケルトンはめんどくさいな」

「骨だけで動きますからね」

「こういうのがいるということは、通路の出口が近いのか?」

「かもな」

 そのまま通路を先に進むと、突き当りに昇り階段があり、階段を昇ると、外に繋がっていた。

「こんなところに、出入り口があったんだな」

 クローリーは、岩窟の出入り口に待機させておいた、澄と連絡を取って合流した。


 




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