あんことオレオレ詐欺
今日は家族が旅行に行っているのであんこはおばあちゃんの家に預けられていた。あんこはおばあちゃんが大好きなので上機嫌だった。
ママがおばあちゃんの話相手にいいかと思って「おばあちゃんモード」に設定して出かけた。
暫くおばあちゃんと遊んで疲れたのであんこは寝ていた。おばあちゃんは買い物に出かけた。
「プルルルル」
電話が掛かってきた。あんこは電話機の近くで寝ていたのでびっくりして飛び起きた。しつこく鳴りつづけているのであんこは近づいて受話器を足で蹴った。
すると
「オレオレ」
と受話器から聞こえてきた。あんこは当然理解できないがたまたまおばあちゃんモードになっているため、相手にはおばあちゃんが喋っているように聞こえる。
「誰だい?」
「俺だよ、オレ」
「ごはんかい?」
あんこはお腹がすいていたのでとりあえずごはんを催促した。
「そう、オレ、ゴハン」
「今日会社のお金を持って銀行に行ったら途中で落としてしまってさ。今すぐ補填しないといけないから500万円必要なんだ。お母さん、すぐ用意してオレの口座に振り込んでくれない?」
オレオレ詐欺の電話主はねことは知らずにひたすら状況を説明してお金を要求した。
あんこはごはんが出てくるわけではないとわかるともう一度聞いた。
「おやつは?」
「おやつ?今度帰るときにお土産買って帰るよ。ところでお金は振り込んでくれるの?」
その時おばあちゃんが帰ってきた。
「あら、電話?」
「もしもし、どちら様ですか?」
「さっき説明しただろ?オレ、ゴハン。」
「ドラゴンボールか何かの?」
「もういいよ。ガチャ」
オレオレ詐欺の電話主はイライラして電話を切ってしまった。
結局あんこがオレオレ詐欺をなんとなく撃退したのだった。




