6/19
第五話 首
#第五話 首
喉を抑える手の隙間から黒い液体がこぼれ出る。
そのうち闇は膝を付いた。
兵士達はいきなり闇を倒した俺に驚いた顔をしながらも闇の頭を刎ねた。
「これで、終わりかな?」
呑気にいうと腕を掴まれ聖女の元へと引っ張られる。
痛いって。
あいつにやられたの見てただろう!
あれ?
痛く、ない?
「こいつはナオト、稀人だ。ナオト、俺達は闇を斃すための討伐隊で俺はリーダーのバルド。実際に斃せるのは聖女だけだがな」
「あいつ、首」
切ったよね。
ゴロンと落ちるとこ皆も見たよね。
「これか?」
いつの間にか刎ねた首を持った兵士が言う。
「ぎゃー」
くくく、首!そんなもの持ってこないで。
成仏してください!
ぼたぼたとこぼれる液体から煙が出てるような?
顔も何だか崩れてるような?
「落ち着けナオト。闇が聖女の力にやられてるだけだ。だがこんなものでは死なん」
落ち着いてられるか!
この世界は危険過ぎる!




