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第十三話 残された者達
#第十三話 残された者達
ナビは戦いの最初の犠牲者。
守備隊三十名は闇の核に到達する前に全滅。
聖女は未だ体力を回復仕切れず、首だけとなった闇を滅する事すら出来ずにいる。
核伐隊五名は新たに表れたジルと名乗る闇によって全滅。
そして、勇者ロイに憑依した稀人ナオトはジルによって胸を貫かれ死亡。
隊長のバルドは討伐の失敗と村の全滅、新たな討伐隊が結成されるまでの被害を想像した。
人間はやはり闇には勝てないのか、そう考えた。
闇は生物を模倣する。
今では人間をも模倣している。
ただ模倣しているだけではなく、自分の能力として取り込んでいる。
人間を倒すための方法を理解し対処して来る。
やはり、人間は闇に勝てない。
聖女は膝を付き、胸の前で両手の指を組んで天を仰いで祈り始めた。
もう女神に祈る事しか出来る事はない。
だがバルドは討伐隊の隊長として座して死を待つ事は出来ない。
立ち上がり剣を抜くと構えた。
ジルは興味なさげにバルドの下半身を闇で覆った。
戦う前から既に勝負はついていた。
絶望に支配された。




