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いきなりクライマックス いきなり勇者(連載版)  作者: 海のくらげ


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第九話 獣型

#第九話 獣型



地面に落ちたおびただしい闇の鳥の群れはゆっくり触手を伸ばし隣同士くっついていく。


そしてある程度の大きさになると再び獣の姿となった。


だが既に闇に勝ち目はない。





兵が首を刎ねる。


そしてハンマーで頭を叩き潰す。


ガシャンと金属音が響く。


なるほど、鳥のような小さいものではハンマーで潰すにも大変だからわざと大きくしたのか。





闇の広がる草原を見渡すと、ようやく聖女が立ち上がった。


「もう大丈夫なのか?」


あまり大丈夫そうに見えないけれど。


「まだ完全ではありませんが、これくらいであれば全て消し去る事が出来ます」


「無理はするな」


バルドが立ち上がり聖女を制する。






地面から新たな闇が湧き出て生首を持ち上げた。


『相変わらず聖女の力は強いな。どうしたものか』


地獄の住人のような囁き声が距離に無関係に耳に入る。


その言葉が終わるよりも先に兵士が飛び掛かり首を刎ねる。


ボトリと音がして地面に落ちた。


しかしそれで倒した事にはならない。

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