亡霊の想い
白狐「……ようこそ、白狐楼へ。せったくだからうちの桜でも見ていく?」
音廻「それはそれはありがたい。ジュースいっぱい奢ってもらおうかな、貴方を倒した後で。……それで、どうしてこんなことを?」
白狐「突然どこかへ消えてしまった夫のため。彼にもう一度会うために、目印として桜を咲かせるのよ。貴方もわかるんじゃないかしら? 大切な人を失った感覚が……」
音廻「………」
白狐「!」
白狐の顔の寸前に蛇腹剣が伸びる。
「この子を一緒にするな。自分が犯した罪と向き合ってもらう」
白狐「ただの桜の肥料に何故そこまで熱くなるのかしら?」
音廻「どうやら、話し合いは無理そうだね。痛い目に遭わせてでも止めてみせる!」
白狐「そう……残念ね」
白狐がそうして扇を手にし、舞を踊るかのように動かした瞬間……弾幕が現れた!
音廻「危なっ!!」
二人は隙間を抜けて回避。音廻は手中に波動弾を込めて白狐にぶつける。
白狐「……ふん!」
音廻「弾かれた!?」
再び白狐は舞を踊った。そして放たれる弾幕の嵐!!
音廻「うげぇ!! 避けるので精一杯なんだけど!!」
「………」
音廻「ちょっと!?」
白狐に突っ込み、剣を振り下ろす。だが防がれてしまう!
白狐「狐だからって肉弾戦ができないとでも思ったのかしら?」
「正直……な!」
白狐「!」
白狐の手首を掴むと、そのまま背負い投げ! その軌道は音廻の前! 音廻は構え、ありったけの波動をぶつける!
音廻「はぁ……」
白狐「今のはちょっと危なかったわね……」
音廻「!?」
白狐の攻撃が音廻の胸中を薙ぎる! 助けに行こうとするが……
「蝶……? しまっ、気を取られ……!」
音廻「あれだけ動いてるのに、全然疲れてない……死んでるからってズルすぎるでしょ……」
「……考えがある」
音廻「……OK、理解理解」
音廻はいくつかの波動弾を生み出し、白狐にぶつける。
白狐「そんなもの、何度もやったって……!?」
白狐は周囲の異変に気がついた。自分が結界に囲まれていると!
白狐「中で跳弾させている……小賢しい……!!」
音廻「もう一発! うおおおおお!!」
音廻は再びありったけの波動を込め、放つ!
白狐「さっきよりも威力が高い………ハッ!!」
「……これで、決める!!」
首を掴まれ、木に押さえつけられる。そのまま白狐は手中に収められた炎により………




