第三拾夜 繰り返される絶望
晴明と妖怪達の戦が一度の執着をした後
塔内にて、今後の事について話し合う空亡達
空亡「これからどうしようか…」
ルシファー「ふむ、確かにこのまま戦を続ければ民が大勢死ぬ事には変わりないからな」
八百比丘尼「あのー、なんで私も呼ばれてるんですか?」
空亡「いや、お前は案外妾達が思いつかぬ策を編み出してくるしのぅ」
八百比丘尼「そんな事ないですよ…」
ルシファー「そんな事あるんだよ、君の策は使えるものも多いからな」
八百比丘尼「なら、そういう事にしときますよ…」
空亡「それにしても、どうするかのぅ?」
ルシファー「ふむ、策を講じようにも何も思い浮かばぬな」
八百比丘尼「そうなったら、この話し合いを開いた意味がなくないですか?」
空亡「確かにのぅ」
ルシファー「そうだ、空亡よ」
空亡「どうした?ルシフ」
ルシファー「私とお前の魂を転生させるのはどうだ?」
八百比丘尼「えぇ!?霊を転生させる!?」
ルシファー「あぁ、今の私達では恐らく彼奴には勝てない」
空亡「なるほど、だからこそ魂を来世へと転生させて、新たな力を得ようというわけか」
ルシファー「そういう事だ」
八百比丘尼「でも、そうなったらお二人が居なくなった後はどうするんですか?」
空亡「そうだねぇ、お前が彼奴がこの京から動けぬ様に結界を設ければ良いのだ」
八百比丘尼「結界ですか?」
空亡「そうだ、要となる物はルシフに任せるがな」
ルシファー「おい!聞いてないぞ空亡」
空亡「今言ったからのう?」
ルシファー「はぁ、まあよいが…」
そうして、空亡とルシファーは自身の魂を転生させる事となった
そして、考案通りその後の始末は八百比丘尼がやる事となった
それから暫くして、現世の世界になるまでの間、どんどんと現世に妖怪達が住み始め、八百比丘尼の提案で現世にも結界を作る事となった
禍刻「これが俺達の記憶の全てか」
六華「みたいだね」
伊邪那美「追憶を終えた様ですね」
禍刻「あぁ、伊邪那美か」
六華「うん、終わったよ」
伊邪那美「でしたら、お二人にはこれから殺し合いを初めて頂きます」
禍刻「は?お前何言って…」
禍刻がそう言いかけた瞬間、周囲に閻魔の声が響く
閻魔「二人共!緊急だその伊邪那美は偽物だ!」
禍刻「は?どういう事だよ?」
伊邪那美「ちっ…」
閻魔「伊邪那美は、先程宮殿の方へと駆け込んで来たのさ」
六華「駆け込んできた?」
閻魔「あぁ、先程お前達が追憶を始めた直後に晴明がやって来たと言ってな」
禍刻「なら、お前が晴明だな?」
禍刻がそう尋ねると、伊邪那美に化けた晴明は不敵な笑みを浮かべながら言った
伊邪那美「ふふふ…バレてしまいましたか、完璧に変化していたはずなんですがね?」
禍刻「閻魔が言ってる事が何よりの証拠だろ!」
晴明「はぁ、仕方ありませんねこうなってはちからずくでいくしかないですね」
六華「その前に、一つだけ聞かせて?」
晴明「なんですか?」
六華「貴方は、追憶にどんな細工をしたの?」
晴明「細工ですか?私は、記憶に手は加えていませんよ?」
禍刻「は?どういう事だよ?」
晴明「私が施したのは、追憶を見た者の精神を操る術です」
六華「精神を操る術?」
晴明「こういう事ですよ」
そう言いながら晴明が指を鳴らすと、禍刻の身体かや瘴気の霧が溢れ出してきた
六華「ま、禍兄!?」
禍刻「く、くそ…身体が、侵食される…」
晴明「さぁ、殺し合いを始めなさい!」
六華「そんなの、やだよぉ!禍兄!」
禍刻「ふざけるな!俺は絶対に…」
晴明「しぶといですねぇ?ですが、これならどうでしょうか?」
晴明が更に指を鳴らすと周囲の霧が禍刻の身体へと取り込まれてゆく
禍刻「くそ…が…絶対…に…絶対に…抗って…やる!」
次回 仮面ライダー逢魔ヶ
六華「禍兄!正気に戻ってよ!」
晴明「いいですね!これですよ!あの時に私が見たかったものは!」
空亡「くそ!またもこうなるのか!」
六華「禍兄を助けるには、殺すしかないの…?」
絶望の先に待つ未来は、終焉か安寧か




