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第二拾捌夜 全面戦争

平安京の最奥にある城にて、武士と術師が戦争の作戦を練っていた


頼光「晴明様、一体どうするんです?」

晴明「貴方以外の人間は信用なりませんので、私と貴方だけで出向くしかないでしょう」

頼光「無謀ではないですか?」

晴明「そうですね、しかし私の力があれば容易いでしょう」


京の中心地にある塔では、人間が攻め入ってくるのを数多の妖怪達が今か今かと待っていた


河童「まだ人間共は来ないのかよ!」

唐傘「そうだそうだ!」

ルシファー「落ち着け、お前達」

キョンシー「早く暴れたいんだよ!」

妖怪達「暴れさせろー!」

空亡「やれやれ、威勢がいいのは良いが…」


妖怪達がそんな会話をしていると、塔の前に武士と術師が現れた


頼光「おいおい、数が多すぎんだろ!」

ルシファー「漸く来おったか!」

空亡「我が配下達は、この時を待ち望んでいたぞ?」

晴明「そうですか、それはそれは喜ばしい事ですね」

ルシファー「そう軽口を叩いていられるのも今の内だ」

晴明「では、全面戦争開始と行きましょうか!」

空亡「行け!我が配下達よ!」


空亡の声で、妖怪達は一斉に頼光と晴明の元へ向かっていく

しかし、頼光も武士の端くれ故に、数多の妖怪達による波を次々の切り伏せていく

一方、晴明は妖怪達を式神に任せ、ルシファーと空亡を同時に相手取っていた


晴明「式神よ、妖怪達を蹴散らしなさい!」

空亡「ほう?妾とルシフの相手をお前一人ですると言うのか?」

晴明「えぇ、貴方方の相手など式神を有する必要もありません」

ルシファー「面白い、その選択に後悔する事になるぞ?」

晴明「そんな事はありません、寧ろ、後悔するのは貴方達妖怪の方ですよ」

空亡「何?」

晴明「大人しく私に討伐されていれば良かったと後悔する事になるんですよ」

空亡「ほう?面白い事を言うのう?妾達が後悔するだと?」

晴明「はい、その通りです」

ルシファー「ならば、やれるものならやってみるがいい!」


ルシファーの言葉で、晴明は二人に向かっていった

晴明は、宣言通り式神を使うまでもなく二人の猛攻を交わし攻撃をしかけた


ルシファー「これは面白い!これ程の力を有していたとはな?」

晴明「お褒めに預かり光栄ですよ!」

空亡「しかし、妾達二人を同時に相手取り、これ程まで果敢に攻撃を仕掛けてくるとはお前を侮っていたようだな」

ルシファー「だが、そうしていられるのも、今の内だ」


そう言ってルシファーは、パチンッと指を鳴らした

その途端、京の周りが光を帯びて、巨大な結界を作り出した


晴明「これは、結界ですか…」

空亡「その通り、我ら妖怪の力を増幅させる結界よ」

晴明「いつの間にこんなものを…」

ルシファー「塔をこの場に設けた時から既にあったぞ?」

晴明「そんな時からあったのですね、通りで私が気づかないわけです」

空亡「おやおや、先程までの威勢は何処へ行ったのだ?」

晴明「いえ、お気になさらず…それに、この結界はもしや力を増幅させるだけではありませんね?」

ルシファー「ほう?気付かれてしまったか」

空亡「そう、この結界は妾とルシフの力を解放するもの」

晴明「力を解放?」

ルシファー「私と空亡はこの京で活動するにあたり、人の身を借りて力を抑制していたのだ」

晴明「なるほど、しかしその事を敵である私に教えても良いのですか?」

空亡「構わないさ、力を解放した妾とルシフに、お前は勝てないからな」

晴明「そうですか、ならば試してみるとしましょう」


晴明は、手を合わせて呪文を唱えている

その間晴明の周りには、黒い渦の様なものが渦巻いている


ルシファー「何やら、不快な力を感じるな」

空亡「そうだね、これは危険かもしれないね」


晴明は呪文を唱え終え、周囲に渦巻く黒い渦を空亡とルシファーに向かって飛ばした


ルシファー「くっ…これは、力が奪われてゆく!」

空亡「何だこの術は!」

晴明「それは、霊体として蘇った際に会得した術です」

空亡「蘇っただと?」

晴明「はい、私は既に死んでいるのですよ」

ルシファー「ならば、何故この場に実態が存在している?」

晴明「それは簡単ですよ、霊体としてこの世に肉体を実体化させたのです」

空亡「なるほどな、だから妾達の力を奪い取れるのか」

晴明「その通り、開始時に言ったでしょう?後悔するのは貴女方妖怪の方であると」

ルシファー「フフフッ、フハハハハハハハッ」

晴明「何が面白いのです?」

空亡「いや、お前が勝利を確信しているのが面白くてのう」

晴明「なんです?」

ルシファー「晴明よ、塔の上を見あげてみるんだな」

晴明「塔の上?」


晴明が塔の上を見上げると、底には6枚の翼を持つ天使と太陽の様な赤黒い妖怪が出現していた


晴明「なっ、これは一体!?」


晴明が同様していると、いつの間にか目の前の二人の姿は消えていた


晴明「消えた?何故です!」

ルシファー「忘れたか?力を解放する結果を使ったと言った事を」

晴明「まさか!」

空亡「あぁ、そのまさかさ!これが妾とルシフの真の姿よ仮初の肉体は妾達の妖気を集約させて生み出した偽物さ」

晴明「と言うことは…」

ルシファー「お前は、増幅した我等の力を吸い上げたのだと思い込んだようだが…」

空亡「吸い上げていたのは、増幅等されていないただの木偶人形よ!」

晴明「まさか、最初から私を罠に嵌めるつもりで?」

ルシファー「そうだ、気付かなかったか?」

晴明「えぇ、悔しい事に全く」

空亡「妾達は、最初からお前の前に肉体は晒していないのさ」

晴明「おのれ、妖怪共め…」


その瞬間、晴明の身体から黒い霧の様な物が溢れ出てきた

その霧は、晴明の身体を包み込んだ


ルシファー「何だこの霧は?」

晴明「この私をコケにした事を、後悔するのですね!」

空亡「ルシフ!」


空亡が叫ぶのと同時に、黒い矢尻の様なものがルシファーに刺さってしまった

刺さった矢尻は、ルシファーの身体に取り込まれていった


ルシファー「空…亡…?」


次回 仮面ライダー逢魔ヶ


空亡「晴明、貴様ァァ!」

頼光「おいおい、なんだよあれ」

晴明「さぁ、領主二人で殺し合いなさい!」

ルシファー「空亡…逃げ…ろ…」


絶望の先に待つ未来は、終焉か安寧か

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