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第二拾漆夜 宣戦布告

平安京の中心地にある巨大な塔の下で、二人の男女が対談しながら、酒を酌み交わしていた

そこへ、和装の男と武士が現れた


ルシファー「おや?来たようだね」

頼光「この二人が妖怪の代表か?見たところ、普通の人間に見えるが…」

ルシファー「私達妖怪の提案を飲んでいただけたという事でいいのかな?」

晴明「はい、その事について馳せ参じました」

空亡「待て、貴様もしや安倍晴明ではないか?」

晴明「おやおや、私の事をご存知でしたか、でしたら話が早い」

ルシファー「なるほど、お主が晴明か」

頼光「晴明様、どうするんです?」

晴明「黙って聞いていなさい頼光」

空亡「頼光?ほう、お主が妾の配下を斬り伏せた武士か?」

頼光「あ?あぁ、あのクソ鬼お前の配下だったのか!」

晴明「はぁ、私の計画が台無しですね…まぁいいでしょう!」

ルシファー「計画だと?」

晴明「それでは、妖怪の代表たるお二人に宣言致しましょう!我々人間は、妖怪に宣戦布告をします!」

空亡「はっ、面白い!ならば、その宣言に値するか小手調べと行こうか?のう、ルシフ」

ルシファー「あぁ、そうだな空亡よ…我等妖怪に戦をしかける程の度胸を見込み、この場でお主の力を見定めさせてもらう!」

頼光「い、いいんですか?晴明様!」

晴明「いえ、計画通りですよ…」

空亡「そう笑っていられるのも今のうちぞ?」


晴明は、空亡とルシファーを相手に一切退くことなく攻撃を続けていく

しかし、妖怪の総大将たる彼等の猛攻には、一歩力及ばずと言ったところだった


空亡「その程度の力で我等に戦をしかけたのか?」

晴明「なるほど、やはり妖怪を束ねるだけはありますね、私の力では到底…」

頼光「すげぇ、俺の出る幕がねぇや…」

ルシファー「我等に戦をしかけるのならば、もう少し力をつけてからにするんだな?」

晴明「そのようですね、頼光!ここは暫し撤退しましょう」

頼光「はっ!」

晴明「いずれ、この私が妖怪を全て根絶やしにしてやります…その時が来るのを指を咥えて待っているのですね!」


そう言って、頼光を引き連れ晴明は塔を後にした


空亡「やれやれ、厄介な事になったのう」

ルシファー「そうだな…」


時代は変わり、遡る事数日前

大江山にある洞穴に、数人の武士が訪れていた


頼光「ここが、例の鬼が出る所か」

勇敢な武士「頼光殿、さっさと片付けて鬼の首を持って帰りましょう!」

頼光「お前は相変わらずだな?」

臆病な武士「とは言っても、女を取って喰うんだろ?だったら、俺達も喰われちまうんじゃ?」

頼光「そんな訳ねぇだろ、それに対象は無類の酒好きだって噂だ!コイツを呑ませればイチコロだろ!」


そう言った頼光の手には神便鬼毒酒が握られていた

この酒は、鬼が呑めば毒になるという酒で、都を出発する前に帝から受け渡された物


勇敢な武士「おい、そろそろ着くぞ」


一行が駄弁りながら歩いていると、目の前におおきな扉が現れた

扉の奥からは、幾人かの笑い声や怒号が聴こえてくる


臆病な武士「こ、この奥に奴らがいるのか?」

頼光「みたいだな」


一行は、扉を開けて中へと入って行った

そして頼光が、部屋の中央に置かれた机の奥に鎮座する鬼に向かって言った


頼光「アンタが酒呑童子か?」

酒呑童子「人間がこの俺に何の用だ?」

頼光「なぁに、アンタらに酒を献上しに来てやっただけさ!」

酒呑童子「ほう?」

頼光「さぁ、共に晩酌と行こうぜ?」


その後、一行は見事鬼を討伐し帝にその首を献上した

その数日後、頼光は晴明によって妖怪達との戦に巻き込まれるのであった


時は戻り、塔の下にて二人の男女が配下の妖怪達を集め計画を練っていた


ルシファー「皆の者、聴け!人間共は、我々の主張に耳も貸さず宣戦布告を申し出てきた!これより我々は、人間共との全面戦争を迎える」

空亡「この場に妾達と共に名乗りを上げ、人間共に報いを受けさせる覚悟がある者はおるか!」


二人の鼓舞に、妖怪達は皆声を上げ賛同した

人間と妖怪による戦争の開始である


次回 仮面ライダー逢魔ヶ


頼光「おいおい、数が多すぎんだろ!」

空亡「行け!我が配下達よ!」

晴明「式神よ、妖怪達を蹴散らしなさい」

ルシファー「これ程の力を有していたとはな?」


絶望の先に待つ未来は、終焉か安寧か

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