新たな仕事か…楽しみだなぁ
禍雪と別れて私はシャワーに向かった。
ここの拠点は部屋は悪くないんだがちょっとだけシャワー部分がよくないんだよなぁ。
そう思いながらも脱衣所についたようだ。
外から何者かの気配を感じたが多分仕事の話をしにきたのだろう。
「まあ、どうでもいいや」
おそらく禍雪は気づいていないだろうが私は戦闘以外にも生きがいを見つけたのだ。
こうなるとは思っていなかったが今にして思えば必然だったのかもしれない。
私は…相棒である禍雪がたまらなく好きだ。
現在危険な仕事を嬉々として取り扱っているのは趣味の側面も大いにあるが禍雪に死んでほしくないというのもあるのだ。
「あんなクールで最高な相棒。好きにならないわけがない」
既にシャワー室に入っておりお湯が出るのを待ち始めた。
室内に響く質素な水の音が今の私の心境を表しているようにも感じられた。
少しだけ温かみを感じられる音を聞いていたらいつのまにかお湯が出ていた。
「〜♪」
鼻歌を歌いながら髪を丁寧に洗っていく。
もう禍雪は覚えていないかもしれないがこの髪は以前切ろうか迷った時にそのままがいいと言ってくれたのだ。
髪が濡れて色の彩度が変わり一風変わった雰囲気となった。
少ししてふと気配を探るとどうやら一人帰っていくようだ。
(これが終わったらまた仕事だな)
またかっこいい相棒が見れると思うと楽しみになってきた。
少々素早くシャワーを終えて髪を乾かして部屋に入ろうとすると中から何か声が聞こえた。
うまく聞き取れなかったが独り言を聞くのもどうかと思ったので切り替えて入室した。
椅子に座って休憩していた相棒がこちらを見て満足そうにしてから話し始めた。
「新しい仕事よ。大広場の方にいるって。まったく大変な仕事ね」
ため息をつきながら演技かのように表した。
それを見て私は笑いながら続きを演じた。
「ふっふっふ。しかしそれでこそ人生ってもんよ」
こちらの冗談にちょっと笑ってくれたまじかわいい。
準備を整えてナイフの刃をチェックしてとりあえず大広場に向かいはじめた。
ここから大広場までは非常に近く距離にして100m程度しかないだろう。
というわけで現場に着くとそれっぽい男が一人ベンチに座っていた。
「お待たせ。楽しそうだね一人で」
「冗談を言っている場合ではない。第二支部付近で中級中層モンスターが出現した。至急現場に向かって欲しい」
モンスターと言われたが魔物と変わりないものだ。
人によって呼び方が違うだけのもの。
とりあえず現場に向かうために禍雪に目配せをした。
一瞬のみこちらを見て即座に向かい始めたいやもうこっち見てきた時の顔本当に最高好きです愛してます結婚してください。
もはや脳内に男の存在などなく相棒と仕事のことしかなかった。




