始まりの塔 5
今回確定申告でだいぶ遅れてしまいました(-_-;)
でも、やっと終わりましたのでこれからまた楽しく書いていきますね!
どうぞ宜しくお願いします!
私は聖獣ハクトに向かって歌い始めた。
私は歌うのが好き。歌を歌ってると悲しい時も、幸せになってくる。
そして、願わくば、私の歌を聞いて皆が幸せになってくれたら、少しでも感じてくれたら、いいとそう願って歌うんだ。
ビエントが、精霊も私の歌が好きと言ってくれた。
この森は今、寂しすぎる。
どうか、私の歌を聞いて皆が集まってきてくれたら
聴きに来てくれたら嬉しい。
いつか家の庭で見たような、虹が溢れたらいいな
花が咲いてほしいな
木々が優しく揺れて一緒に歌ってほしいな
日々の優しい祈りが届きますように
目をつぶるとこの森の本来の姿が見えてくる。
一度もここには来たこともないのに。まるで昔から知っているような
光輝く場所 優しい光
そこには全てがあった
深く静かな暗闇と精霊達の産まれる光
ハクトと精霊達が笑う本来の姿に………
って心を込めて一曲歌いきった。
………けど、特に変わった感じがしない!!
正直ちょっと………………いや、だいぶ期待してた。
私が歌ったらこの黒い霧がさーーっと晴れて光輝く本来の森に戻るんじゃないかって。ほら、アニメとかにはよくあるじゃない。そんなシーン………
そんな期待はずれにしょげてる私にビエントが
「リナ!少し瘴気が浄化されたよ!ありがとう!」
ニコニコ笑いながらそう言ってくれるけど、
「えっ、本当?」
「本当だよー!
リナ最初にこの森に入ったとき瘴気の濃さに息苦しかったんじゃない?僕も正直飛んでるのが凄く辛かったよ。
凄く体が重くて辛かった。でも今はこの辺りが少し浄化されて楽になったよ!」
………確かに。今は息をするのは苦しくない。
少し浄化。うん、そっか。ビエントの話で言うなら7年分の魔がこの森に集まってるんだもんね。
そりゃー1曲歌ったくらいじゃ浄化されないか。
まぁでも歌って少しでも浄化されるなら、歌うしかないでしょ!
よし!気合いいれて歌うゾー!!
それからとにかく歌った。歌い続けた。
もーアルバム4枚くらいは歌った。
この時点で森の黒い霧は殆ど浄化されてきた。
森に光が入り始めて、妖精達も集まってきてるらしい。(これは私には見えないからビエントが教えてくれた)
歌い続ける私にアレクが曲の合間に水を差し入れてくれる。
ここで思ったのは、これだけ歌い続けてるのに声が全然枯れないこと。
喉も特に痛いとか、乾いたとか無いし。
これはもしかしたらチートというものなのかしら?
いや、あんまり嬉しいチートじゃないけど………
そして、聖獣ハクトの周りに覆われていた影のようなものも殆どなくなってきた。
中から現れたのは、真っ白な大きな虎だった。
なんて綺麗な生き物だろう。
ハクトは凄く優しい慈愛に満ちた顔をしていて、ふわふわの白い毛はキラキラ輝いていた。
そっと触れてみると、ハクトは私にすり寄ってきてもー凄くふわふわで抱きついてみると幸せ一杯!
ふわもふ幸せ~!
私が幸せに浸っていると
「リナティシア、ありがとう。」
ハクトの声。ハクトは話せるのね。
優しいテノールの声。
「ハクト………私もありがとう。
1人、ここを守ってくれて本当にありがとう。」
魔災が始まってからずっとここを守ってくれた。
ハクトは1人孤独に耐えて守ってくれていたんだ。
今回ハクトのこの7年間の気持ちに触れて、少し魔災の事がわかった気がする。
まだ魔災がどんなものか、これからどんなことがあるのか解らないけど、私も覚悟をしなきゃ。
私の前に道が二つ。やるか、やらないか。
どっちの道も辛いかもしれない。でも、私はやらない後悔より、やって後悔の方がいい。
私の周りには、協力してくれる優しい人達が沢山いる。
よし!!
「ハクト、私は魔災が終わらせたい。
魔災を終わらして、私の大切な人達を守りたい。
でも、私1人ではきっと難しいでしょう。
だからお願い。私を助けて、ハクト。」
私の決意表明。私は自分で決めたの。
「リナティシア、魔災は宇宙の悪意だ。
これから辛い想いも沢山するだろう。
だが、それでもリナティシアがそう思ってくれるなら、勿論私も一緒に戦おう。
私は変わらぬ忠誠をリナティシアに誓う。
ありがとう、リナティシア。」
ハクトがそう言って私の前に頭を下げてくれる。
これは私とハクトの誓いなんだ。
私がそっと右手をハクトの額に触れると、そこから凄い光が溢れ出す。
その光が原始の森を全て包み込んでいく。
辺り一面光が溢れて、原始の森からは全ての魔が消滅していく。
そしてその光は始まりの塔も包み込み、周りに巻き付いていたイバラも消滅していく。
そして、目には見えないけど確かに原始の森を光の結界が覆うのを感じれた。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
次は21日には投稿予定です!
前回いいねをつけて下さった方ありがとうございました。
いつも読んでくださりありがとうございます。




