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【書籍化】転生聖女は友情エンドを目指す! ~腐女子なのに乙女ゲームの世界に転生しちゃいましたが親友キャラとイチャイチャ百合しながら悪役令嬢と派閥抗争してます~  作者: 川獺右端
第九章 ファルンガルドへの巡礼

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第1557話 巡礼団は山賊と雄々しく戦う

 戦端は開かれた、が、私は参加できない。

 変装して身分を隠しているからね。

 ヒューイもマメちゃんも参加させられないので、君たちは尼さん達を守るのだ。


《判った》

「ワンワンッ」

「まあ、マメちゃんも戦おうってのかい、勇ましいね、でも、後にいなさいね」

「そうだよ、マメちゃん」

「キューン」


 マメちゃんは、おばちゃん尼さんに抱きかかえられて行ってしまった。

 助けて~っ、と目で訴えかけられましてもね。


 ダルシーとバルバラさんのコンビは山賊を二人倒した。

 五人駆けてきてるが、二人なら何とかなりそう。

 怖いのは、いまゆっくり森の中を歩いているボスっぽい奴だな。

 あまり強いなら、判らないように介入しよう。

 ダルシーと念話が使えれば便利なんだが……。

 まあ、テイムするわけにもいかないので考えるのはやめよう。


「うおおお、トム、キム!! お前らなんてことをするだーっ!!」

「俺達はこの山を支配する豪族ぞっ!! 関所は俺達の当然の権利ゾっ!!」

「尼さんだからって容赦はしねえっ、なにしろ俺達は豪族だからなああっ」

「うるさい」


 ダルシーが前に出てデトロイトスタイルでパンチを放った。

 おお、格好いいなあ。

 ちなみに私が教えた。

 ヒットマンスタイルとも呼ばれるボクシングのスタイルだね。


 パアンッ!


「ぐはっ!!」


 本当は速度で押して、重拳でだんだん体重を増やして動けなくするのだけれども、それだとダルシーの戦い方だと判ってしまうので、普段から重拳で拳を重くした戦い方を二人で編み出したんだぜ。


「くそっ、拳闘家か、結構強いぞっ」

「うりゃああっ!!」


 ゴッキ!


 バルバラさんの振り回すメイスに当たり山賊の膝が砕けた。

 文字通り、膝にクリーンヒットしたので、変な方向に足がまがっているぞ。

 山賊は悲鳴を上げて泣きわめいている。


「そ、そんな、お前、尼さんなのに……」

「兄貴、あにきいいいっ!!」

「うるせえ」


 目付きの暗い三十ぐらいの男が森の中から現れた。

 腰には長剣を吊っているな。

 おっと、強そうな剣客だな。

 ダルシーと同じぐらいか。


 兄貴と呼ばれた男は、倒れている奴を見て、それから助けを呼んだ男を身て、ヴィヴィアンヌ様を見て、ダルシーとバルバラさんを見た。


「王都の大神殿か」

「そうよ」

「お前らを討ち取ると、リンダ・クレイブルが来そうだな」

「くるわ」


 兄貴は笑った。

 愉快そうに笑い、膝を砕かれた男の首を抜き打ちで切った。

 首はコロリと落ちて、血が噴水のように吹きだした。


「そいつは、エキサイティングじゃねえか、なあ、皆殺しと行こうじゃねえか」


 さて、どうするかね。

 一人として巡礼団は殺させない。

 リンダさんを呼ぶ必要も無い。

 最悪の場合、身ばれしても、こいつは倒す。


 マメちゃんを見た。

 影からの奇襲も使える。

 やるよやるよとマメちゃんが目で訴えかけている。


 ヒューイを見る。

 馬として突進、踏み潰しはありか。


《ありだありだ》


 荷物を落とさないと。

 ヒューイの横に行き、荷物の紐を緩めた。

 荒っぽく動けば荷物は全部滑り落ちる。


(手伝うか~)

(ミラナはアントンと尼さん達を守っていて)

(わかったあ)


「おいっ、お前っ、名前を名乗れっ」

「えっ」


 私が兄貴に声を掛けると、なんだか戸惑ったような反応が返ってきた。


「怖くねえのかよ、ガキめ」

「バカヤロウ、私は敬虔な聖心教信者だぞ、女神以外恐れる物はねえよっ、名を名乗れよ、チンピラっ」

「ジョルジュだ、ガキめ、お前を殺すのは最後にしてやる、友達や姉さん達が殺されていくのを見て恐怖しろ」

「ジョルジュ、今すぐひざまずいて女神に赦しをこえ、そうでなければ、私の姉がお前を地獄に落とす」

「ああ、そうだとも、マリー」


 ダルシーが笑ってうなずいた。

 よし、ジョルジュの攻撃がダルシーに向いたな。


 しかし、相当な腕前だ。

 ダルシーも斬られるかもしれない。


《いつでも行けるぜっ》

「ワンワンッ」


 山賊の残りはジュルジュと、あと三人だ。

 今の手持ちの駒でなんとかしたい。


 ジョルジュがダルシーに近寄っていく。

 ダルシーはデトロイトスタイルで待ち受ける。

 こいつには重拳を掛けて重くしないとやばいな。

 ばれないようにダルシーが仕掛けて欲しいのだが。


「死ねえっ!!」


 ダルシーは黙ってジョルジュの剣をナックルダスターで受けた。

 耳障りな金属音がする。


「お前も、強いなっ、あははは、こいつは良い」

「……」


 ダルシーは黙って速度のあるパンチを繰り出し、腰をひねってローキックを放つ。

 ジョルジュはケモノのように笑いながらその攻撃をいなした。

 剣が恐ろしい速度でダルシーの頭上目がけて落ち、避けたダルシーの首を追いかけて変化し、途中でナックルダスターで迎撃された。


 障壁を判らないように、ダルシーの急所各所に貼り付ける。

 地面の下にも障壁を張っておく。

 こいつは勘が良いからな、障壁で足を取るのはもうちょっと後だ。


 もう、障壁の棺桶が使えるなら一発でジョルジュなんざしまっちゃえるのに、もったいねえ。

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― 新着の感想 ―
女神様の不穏な予言、当たってしまう・・・ 噂になっていないあたり流れの賊かな?
・・・なんかリンダさんと◯し合いしたい戦闘狂が来たぞΣ(゜д゜lll) 負傷した手下?を簡単にコロコロしてるぞ? 地域情報とかで、山賊出現とか噂になってないなら、領地を治める貴族が・・・て、カーチス…
蒼穹の覇者号が上空にいたら通りすがりの聖女様がたまたま排除してくれたとかの三文芝居も出来たな。
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