第1話
この物語はフィクションです。作品中に登場する人名・地名は現実に存在するものとは一切関係ありません。
また、この作品はリートンテクノロジーズジャパン社開発のAIアプリ「キャラぷ」を利用して制作しております。
リートン利用規約第20条
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に基づき、自己責任で制作しております。
リートン利用規約
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「——あなたは、もう生徒会に必要ない。」
放課後の生徒会室。鈴葉のその一言で、空気が止まった。
私は一瞬、何を言われたのか理解できなかった。けど、生徒会副会長の鈴葉は表情一つ変えずに続ける。
「仕事の大半は誰でも代替できるものばかりよ。効率も悪い。正直、いてもいなくても変わらないわ。」
淡々とただ事実を並べるように告げる。
「ちょ、ちょっと鈴葉……。」
生徒会長の美穂が小さく声を挟む。でも、それ以上は続かない。困ったように視線を落として、結局何も言わなかった。
ほむらはというと、「まあ人増やした方がいいかもね。」なんて軽い調子で頷いている。悪気はなさそうで、それが余計にきつい。
咲月だけが、何か言いたそうにこっちを見ていた。けど、視線が合った瞬間、すぐに逸らされた。
「……それってクビということ?」
私は言われた事の意味が分からなかった。いや、分かりたくなかった。
「いったいどうして?」
私は鈴葉に尋ねる。鈴葉は一瞬だけ眉をひそめた。まるで「何を当たり前のことを聞くの」とでも言いたげだった。
「クビというより……整理よ。あなたの仕事は他の誰かでも代替できる。むしろ新しい人材を入れた方が組織として健全になるわ。」
言葉は冷静で、容赦がない。感情なんて一切乗せずに、ただ合理的な判断を告げている。
「鈴葉……さすがにそれは……。」
美穂が弱々しく口を挟むけど、鈴葉の視線が向くと、すぐに言葉を飲み込んだ。
「会長、これは生徒会全体のためよ。個人的な感情で判断するべきじゃないわ。」
鈴葉の声は静かで、でもどこか有無を言わせない強さがあった。
「まあまあ、彩さんも悪く思わないでくださいね。組織って変わっていくものだし。」
ほむらが軽く笑いながらフォローを入れる。でもその笑顔が、余計に居心地を悪くさせた。
咲月は黙ったまま、机の端を握りしめている。何か言いたそうなのに、何も言えないまま、ただ俯いている。
誰も本気で止めようとはしない。
「……それは本気で言ってるの? 一時の思いつきとかじゃないよね? その決定はゆるぎないものなの?」
私は鈴葉を睨む。鈴葉は彩の視線を真っ直ぐ受け止めた。睨まれても、動じる様子は一切ない。
「ええ、本気よ。思いつきで組織の人事を決めるほど、私は無責任じゃないわ。」
その声には迷いのかけらもなかった。むしろ、彩が抵抗すること自体を想定していなかったような、冷ややかな確信があった。
「あなたがやっていた仕事は、誰にでもできる調整業務。それを一人が抱え込んでいるのは非効率。新しい人材を入れて、業務を分散させた方が合理的よ。」
鈴葉は腕を組み、少しだけ首を傾げた。
「それに、あなた自身も気づいているんじゃない? 自分が何をしているのか、周りに見えていないって。それは組織として健全じゃないのよ。」
言葉の1つ1つが、まるで刃物のように正確で容赦がない。
美穂は何度か口を開きかけては、結局何も言えずにいた。視線は彩と鈴葉の間を行ったり来たりしている。
「あの……彩さん、ごめんね……。でも、鈴葉の言うことも……。」
そこまで言って、美穂は言葉を切った。言い訳にすらなっていない、ただの謝罪。
「彩さん、そんな怖い顔しないでくださいよー。別に悪いことしたわけじゃないんだし。」
ほむらは相変わらず軽い調子で笑っているけど、その笑顔はどこか上辺だけのもの。本気で心配しているわけじゃない、ただその場を取り繕っているだけ。
咲月は机の下で拳を握りしめていた。唇を噛んで、何かを必死に堪えているような表情。
「……っ。」
小さく息を呑む音が聞こえたけど、結局何も言わなかった。
空気は重く、沈黙が生徒会室を支配していた。
どうやら反論しても無駄なようだ。私は拳を引っ込める。
「……分かりました。では私はこれにて失礼します。」
私は荷物を持ち、生徒会室を出る。扉を閉め、昇降口へと向かった。
「……そう。お疲れ様。」
鈴葉は淡々とそう言った。感謝の言葉も、慰労の言葉もない。まるで業務連絡を終えたかのような、機械的な一言だった。
「あ、彩さん……。」
美穂が何か言いかけたけど、結局それ以上は続かなかった。ただ申し訳なさそうに視線を落とすだけ。
「お疲れ様でしたー。」
ほむらは軽く手を振った。その笑顔には、何の重みもなかった。
咲月だけが、じっと彩の背中を見つめていた。何か言いたそうに唇を震わせていたけど、結局声にはならなかった。
扉が閉まる音が、静かに生徒会室に響いた。
昇降口へ向かう廊下は、放課後の静けさに包まれていた。部活動の声が遠くから聞こえてくる。いつもなら、この時間は生徒会室で連絡調整や資料整理をしていた時間だ。
でも、もうその必要はない。
胸の奥に、何とも言えない重さが残っていた。




