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24.Windows用アプリをZorinOSで使ってみよう(Bottleの使い方)


 Linux上でWindowsアプリを使うには、Virtual Boxをインストールし仮想PCを構築してWindowsOSを走らせる方法があります。インストール時にBIOSでセキュアブートをOFFにしてVirtualization (仮想)機能を[Enabled]にすると、Ubuntu編での「9.Virtual Boxを使ってみよう」と同様のやりかたでVirtual BoxをZorinOS上でも実行できます。


 一方、Windowsアプリを使用する場合はZorinOSにプリインストールされているBottlesを使います。

 これ、便利そうに見えるんですが、初見ではどうやって使うのか全く分かりませんよね。

 まだまだ開発されたばかりで手探り状態ですが、やってみましょう。ZorinOSをインストールした人が一番聞きたいのは、本体の使い方よりむしろこっちのほうでしょうから。

 HDDですとどの操作も「フリーズしたか?」と思うほど時間がかかりますが辛抱強く待ちましょう。

 実験用に最初にインストールするソフトはWindows用のゲームのベンチマークソフトあたりがお薦めです。


 では「メニュー」>「システム」>「Windows App Support」を起動しましょう。メニューにあるのはインストーラーなので、起動するとBottlesがインストールされます。

 中身は「7.Windows用アプリをWineで使ってみよう」でも解説したWineですが、インターフェイスを工夫して、一つ一つのアプリを別々に隔離した構造をしていて、Linuxのシステムをいじる事無く低リスクでWindowsアプリのインストールができるようになっています。

 インストールが終了すると、「Windowsアプリケーション」という項目がメニューに新規にできています。


1.Bottlesを起動する。

「スタート」>「Windowsアプリケーション」>「Bottle」をクリックして起動すると、しばらくして寄付を求められる画面が出ますが、まずは使えるか試したいのでとりあえず「Not Now(後で)」をクリックします。

 「Bottlesへようこそ」画面から「→」をクリックして説明を読みましょう。セットアップが完了したら「Bottlesの使用を開始」をクリックします。



2.アプリ用のBottleを作成する

 ライブラリのタブが表示されていますので、左上の「+」をクリックします。


・「名前」 アプリケーションの名前の入力と、アプリの種類(アプリかゲームかその他か)を選択して入力した後、「作成」を選択します。

 しばらくするとそのアプリ専用のBottleが作られます。数分かかります。


・「ボトルを作成しました」と表示されたら「閉じる」をクリックします。



3.Bottleの設定をする

 上の「ボトル」タブをクリックします。今作ったアプリ名が付いたボトルが作成されていますので「→」をクリックします。


・「オプション」>「設定」>「互換性」

・windowsのバージョン(そのアプリが使用するWindowsのバージョン。一番古いのはXP)を指定。

・言語をjapaniseに指定。


・「オプション」>「依存関係」

 cjkfonts(日本語フォント)を「↓」をクリックしてインストール(必須)。

 これを忘れるとインストール画面で□□□□□、□□ □□□□の羅列を見ることになります。

 他にアプリに必要なものがあればインストールしておきます。全部必要なわけではなくアプリにより異なりますが、ダイレクトXだったりビジュアルベーシックだったり要求されることがあれば後からインストールする場合もあります。アプリにより違いますがよく使われるものに以下のようなものがあります。

 dotnet481

 dotnet7

 dx8vb

 dxvk

 vcrun2013

 vkd3d



4.インストールが必要な(インストーラーがある)アプリの場合

・「Quick actions」から「Browse C:/druve」の「↑表示」をクリックして表示します。

・「users」フォルダを開きます。

・「steamuser」フォルダを開きます。

・「Downloads」フォルダを開きます。Windowsで言うと、ここがサイトからダウンロードしたインストーラーファイルがある場所、ということになります。本当はどこでもいいんですけど。

 このフォルダに、インストールしたいWindowsアプリのフォルダ(ダウンロードして展開したフォルダとか)を丸ごとコピーします。

 CD-ROMだったら光学ドライブからインストールするか、新しいフォルダを作ってそのCD-ROMの中身全部コピーします。


・コピーが終わったらウィンドウを閉じます。


 注意:フォルダ名に日本語が入らないよう、英文字だけで作成してください。日本語が入るとエラーになります。


・「Quick actions」>「Launch executable ▶実行可能ファイルを実行」をクリックします。

・先ほどコピーしたdrive_c\users\steamuser\Downloads\アプリ名\実行ファイル(setup.exeなど)をクリックして選択してから「実行」を押します。



5.インストールが不要な(実行ファイルだけで起動する場合)アプリ

・「Quick actions」から「Browse C:/druve」の「↑表示」をクリックして表示します。

・「Program Files」フォルダを開きます。16bit、32bitアプリの場合は「Program Files(x86)」

・英数で新しいフォルダを作り、そこにWindowsアプリのフォルダ(ダウンロードして展開したフォルダとか)を丸ごとコピーします。


・コピーが終わったらウィンドウを閉じます。


 注意:フォルダ名に日本語が入らないよう、英文字だけで作成してください。日本語が入るとエラーになります。


「プログラム」から「+ショートカットを追加」をクリックし、drive_c\Program Files\新しく作ったフォルダ\実行ファイル.exe を選択します。



6.ライブラリに登録

 アプリ名の右端の「⋮」をクリックして「ライブラリに追加」をクリックします。

「(アプリ名)をライブラリに追加しました」と一瞬表示されますので、右上の「←」をクリックしてメインのウィンドウに戻り、上の「ライブラリ」タブを押すとライブラリに今インストールしたWindowsアプリのアイコンができています。クリックして起動し、使用できることを確認してください。

 以後、「スタート」>「Windowsアプリケーション」>「Bottle」>「ライブラリ(のアプリアイコン)」でWindowsアプリケーションが起動できます。



7.ボトルのアンインストール

 試用が終わってアプリを削除したい場合は、「ボトル」タブからアプリ名右の「→」をクリックし、右上の「⋮」アイコンから「ボトルを削除」を選択すれば削除アンインストールできます。この辺の管理はWineより簡単ですね。



 XP時代の古いアプリはIMEの仕様変更で日本語入力ができませんが、作動しますね。

 ちなみにCorei5、8GBメモリのPCでドラクエXベンチマークが「スコア3064 普通」でした。

 FFベンチマークは遅くて話にならないようです。(グラボも無いPCでしたから仕方ない)

 やってみればわかる通りよくできたアプリですが、Wineより面倒だったり楽だったり微妙です。

 使いこなせたらWindowsと変わらないぐらい有効かもしれません。


 なおこのBottleはLinuxアプリとして公開されていますのでどのディストリビューションにもWineのかわりにインストールして使うことができます。

 今回は以上です。




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