ep30.誰も知らない
投稿が遅れてすみません(>人<;)
最近リアルの方が忙しく時間がすぎてしまいました
また明日からは朝6時と夜19時の投稿になりますので把握の方よろしくお願いしますm(_ _)m
ルイス兄様もリアム兄様も、十一年も会っていなかった私のことなんてあまり興味はないと思っていたのに、予想以上に驚いていた。
「なんでだよ…。俺たちが十一年間帰ってこなかったからか?一度も手紙に返事を書けなかったからか?あの義家族からお前を守ってやれなかったからか?…全部直すから…だから……」
「待ってくださいルイス兄様。今から理由をお話するので」
一人で先走って行くルイス兄様を見て、申し訳ないが私はまだちゃんと心配してくれるんだと安心感を覚えてしまった。
ルイス兄様もだが、リアム兄様も言葉には出さないもののとても不安そうな顔をしている。
「ここからは公爵様にも言っていなかったことです。私が殺してほしいと言ったのは、カラミティ病にかかったからです」
「「「…___っ!!!!」」」
驚いている三人の顔を他所に私は話を続けた。
「カラミティ病の症状は少しずつ心臓が衰弱し、最終的には止まってしまいます。その際、死ぬまでの間に不定期で心臓が痛み、寿命が短くなるほど心臓が痛む回数も増えるのです。そして、必ず一年以内に私は死にます」
「……生き残る方法を探すという選択肢は、なかったのか…?」
また聞かれたこの質問。カルロスの次はレオらしい。
カルロスに聞かれてから時間が経ち、私の考えも変わっているかと思ったが、どうやらそう簡単に答えは変わらないらしい。
それに、みんな真っ先に生き残る方法を探さなかったのかと聴いてからあたり、普通は始めにその考えが思いつくのだろう。
私はあまりこの先も生きたいとはどうしても思えなかった。
「ありませんでした。お父様もお母様もいない、お兄様も帰ってこない、そんな場所に大切なものや人なんて一つもなかったので」
淡々と話していると、レオは自分の髪をクシャッと掻き上げ、私に質問した。
「何が、ソフィアをここまで追い詰めている…。今から俺が聞くことは応えなくて構わない。ソフィアは今まで、どんな人生を歩んできた?」
そんな質問を繰り出されて、私は戸惑うしかなかった。
"それを知って何になる?"
私には分からなかった。お兄様たちも心配そうに見つめている。
だけど、レオに全部話すと言った今、私が話さない理由はなかった。
別に、私はこの人生に絶望しているわけじゃない。普通に楽しいことも沢山あった。
そんな思い出を抱えたまま死ねるのは私に取って嬉しいことだった。
だから、私の人生を辿って話すくらい何でもなかった。辛くもないし悲しくもない。今となっては私にとって当たり前の出来事であるから。
「私は、7歳の時に実の父と母を失いました。それからはキャンベル伯爵家に引き取られ、お兄様たちは一年足らずで騎士団へ入るため寮に行きました。それから11年が経って現在に至ります。…何も追い詰められるようなことはありませんでしたよ」
「…っ!違うだろ!!」
そこで本当に珍しくリアム兄様が声を荒げた。
常に冷静なのは子供の時からで、感情に身を任せることなんてなかった。
どんな時でもベストな答えを見つけて冷静に。それがリアム兄様だ。そんなリアム兄様が今、声を荒げて顔を歪ませている。
こんなリアム兄様を見るのは、お父様とお母様が亡くなって以来のことだ。
「伯爵家に引き取られてから今までどんな扱いを受けて来た…!義母に…あいつに!何をされた…!俺とルイスは…全部知ってるんだよ……。」
"なんでそんなこと言うの…?"
私の人生は幸せだったって、自分に言い聞かせてたのに。
"どんな扱い?"
"何をされた?"
"それを、リアム兄様とルイス兄様は全部知ってる?"
馬鹿なこと言わないで欲しいな。
十一年の間、私がどんな人生を過ごして来たかなんて一つも知らないくせに、知ったような口聞かないで
いくらお兄様たちでも、私のことなら全部知ってるなんて…お兄様たちは全部知ってるんじゃない。何も知らないからこそそんなことが言える。
「………元々、私の父と義父は兄弟で、兄が私の父、弟が義父という形でした。そして伯爵家…義母と義父からは、私はいないもののように扱われてました。その原因は、私の実の父に義母が好意を持っていたからですが、父は当然、母のことを愛していました。その母と父から生まれた私はどうでしょうか?義母にとって母は邪魔者でしかなかった。そんな母から生まれた私を、義母は愛してくれるはずがありませんでした。これが私が受けてきた扱いであり現実です。」
お兄様も、ここまでは知っている。これが、お兄様のいう私が受けて来た扱いでありされて来たことだ。
だけど一つ、誰にも言っていなかったことがある。
話はここで終わりじゃない。終わらせない。
例えお兄様であっても空白の十一年を全部知ってるで済ませるなんてさせたくなかった。
「そして父と母が亡くなって少し経った後、義母が突然家へ来たんです。私はその時遺品の整理と伯爵家に持って行く荷物をまとめていました。何をするつもりなのかと様子を見ていると、いきなり、母の私物を壊し始めたんです。」
「…おい……。俺たちは、そんなこと知らない…」
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