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ep24.違和感とすれ違い

「へっ?」


「…っ!ルイス!ソフィアすまない。だが、ルイスが怒るのも分かる。お前は俺たちに妹だと思ってほしくないんじゃないか?俺たちに手紙を書くと言ったのも嘘で、逆に俺たちが書いた手紙に一度も返事をしなかった。そんなに、俺たちのことが嫌いか?」


"この違和感はどこから来てる?"


私は、お兄様たちが私に手紙を書いていたことなんて知らない。


「…そんな訳ないです。おに………。ルイス様、リアム様。今からいうことは嘘ではありませんし、紛れもない真実です。」


「はっ?どうして急に名前で」

「私は」


当たり前のようなことをルイス兄様に聞かれそうになったので、私も二人と同じように声を被せた。

もう私のことを妹だと思っていない。実の兄に言われるのは中々堪えた。


だけどまずは、私の感情より誤解を解かないといけない。このままなのは嫌だから。

妹でなくとも、せめて誤解は解いておきたい。


「私は、ルイス様とリアム様お二人に五年間手紙を書き続けていました。ですが、お二人ともその五年の間、一度も返事をくれたことはありません。逆に、お二人に手紙を貰ったことなどありません。その証拠に、今の私の部屋を探すのも良いですし、キャンベル伯爵家の私の部屋を漁ってみるのも良いですよ。私の部屋には一通もお二人の手紙など残っていませんから。先に言っておきますが、捨てたわけでもありませんよ。」


「…なら、お前が俺たちに手紙を書いてた証拠は!」


「お二人とも、伯爵家から離れる前に私に便箋をプレゼントしてくださいましたよね。その便箋は全て使いました。便箋がなくなってからも、私は定期的に伯爵領の街に便箋を買いに行っていました。信用できなければ街の人に聞いてみてください。そうすれば本当だと分かると思いますので。逆に、お二人が私に手紙を書いたという証拠は?」


手紙が届かなかったのは何故か分からない。

でも、二人に私が手紙を書いたという事実自体が疑われて、悲しくない訳がない。


だから、二人にも同じ気持ちを味わってもらおう。性格の悪い妹で申し訳ないが、もう私には何も残っていないから気にする必要もないだろう。


「そんな証拠ある訳ないだろ!俺たちも書き続けたさ!お前は身体が弱いから、体調は悪くなっていないか、伯爵との生活は無事に送れているか、色んなことを聞いた!だがお前は一度も俺たちの手紙に返事なんてしたことなかった。」


「…ルイス様は私に証拠をお聞きになったから応えたのに、ルイス様は声を荒立てて証拠なんてないと仰るのですね。」


「…ソフィア……。」


会話が噛み合わなさすぎて、疲れてしまう。

どうしてこうなったんだろう。


お父様とお母様がいた時は、少なくともこうやって対立することはなかった。

お兄様たちは私を好いてくれていたし、私もそんなお兄様たちが大好きだった。


だけど今はどうだろう。向かい合って座り、私の言葉は信用出来ず、私のことは妹ではないと言われる。

こんなことになるなら、私は二回目の人生なんていらなかった。


前世の苦しかったけど楽しい思い出のまま、死ねたらよかったのに。


「…先程も言った通り、私の言葉が信用出来なければ、伯爵領や実家に行って確かめてみてください。それでは、私はもう戻ります。お見送りはしません。私は、…お二人の妹ではありませんから。」


私は何食わぬ顔で応接間の扉を閉めた。

今日起きたことは、レオには話さなかった。


私の知人だと言っていた人物は幼馴染で、婚約したからとお祝いに来てくれたという内容にした。


◇◇◇


あれからまた一週間が経った。私は今日、またあの痛みに襲われていた。

心臓がとてつもなく痛い。そのせいで冷や汗は掻きっぱなしだ。起きてからずっとベッドの上で蹲っている。


レオには、メイドにも同様、大丈夫だけど移すといけないので今日一日は部屋に入ってはいけないと伝えた。


これで今日は乗り切れる、そう考えていたのに、運の悪いことに、また私に来客が来た。


このことを伝えにきたのはレオだった。私が会わないでおくという約束を守ってのことなのかドア越しで話してくれている。


なんとも律儀で可愛いと思ってしまった。


「ソフィア、大丈夫か?先週来た二人がもう一度ソフィアに会いたいと言っているのだが…。今日は体調も悪いしまた後日だと伝えるか?」


どうやらお兄様たちがもう一度来たようだ。日にちからして、実家や街へ行ってみたのだろう。

騎士の仕事はそう簡単には休みは取れないことは知っているため、その休みを無駄にする訳にもいかず、私は行くと伝えた。


「そうか。無理はするなよ。」


「はい。ありがとうございます。」


この顔を見られなくて良かったと思う。

今の私の顔色は多分、酷く青ざめているだろうから。


取り敢えず応接間に向かうため軽くメイクで顔色をバレないようにして、それから応接間に向かった。


 途中何度かメイドたちに会い、とても心配されたが大丈夫だと答え歩みを進めた。


そして、先週開けた扉をもう一度開けると、全く同じ光景が目に映った。


二人が並んで座り、私を待っている。

唯一違ったのは、二人の表情だった。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

次話も読んでくださると嬉しいです!

評価&グットで応援、ご指摘よろしくお願いします

m(_ _)m

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