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魔科学世界のリズ  作者: Luna(ルナ)
4章  動き出した戦場
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93話  証拠集め

ルフィナとオスマンが、チェスの両親の見張りとしてその場に残り、ほか10人がこの場で行われていたであろう研究の資料などを探すこととなった。

ラタムが「こんな時こそアルフのやつがいればのう…。妾たちが駆けずり回る必要も無いのになぁ。」と、口を漏らしていた。



ーーー



リズはサイネリアとともに奥の部屋へ入り探索していると、小さな研究机に紙束が置いてあるのを見つけた。

それを手に取り、1番目の紙に目を通した。



『戦争時における兵器の開発および人体改造についての報告書。

素材番号Bー205番とYー91番のハイブリット型、材料同士の相性としては文句なしだが、魔力タンクに使うEー371との組み合わせは検討し直した方がいい。ませ気を使うことも視野として入れるべきかと思われる。

ーーー………

被験体42番、適合成功。理性を失った代わりに強大な力を手に入れた。サンプル番号08の薬はもう少し薄めた方がいい。

サンプル番号06および01は破棄が決定。』



大文字で書かれていた言葉くらいしか、リズには理解することができなかったが、あまり良く無いものだということは理解できた。

それにしても、人間界ではおぞましい実験が進んでいたようだ。



「リズ、その紙束は?」

「サイネリア……実験の結果とかをまとめたものみたいなんだけど……わかんない言葉が多くて…。」

「ちょっと見せて。」



サイネリアに書類を渡すと、サイネリアは書類に一通り目を通し、



「ありがとうリズ。あとはこの書類に乗っているような研究薬、もしくは開発途中のものを見つける事が出来れば、証拠集めは完璧だ。」

「ほんと?!探してみる!」



サイネリアからの褒め言葉を聞き、リズは『薬品庫』と書かれたプレートが垂れ下がっている部屋に入っていった。



ーーー



薬品庫は湿布のような匂いが充満していて、いかにも薬が保管してありそう。というのが第一印象だった。

天井まで届く高さの棚に、瓶に詰められた薬がびっしり入っていた。

扉のすぐそばには梯子が添えてある。



すぐ手元の棚から調べていく。

市販でも良くみるような頭痛薬や風邪薬、リズが知らないホルマリン液など、まさに選り取り見取りという他ないほど大量にあった。



「ええと……あ!あった!」



棚の縁に『破棄予定、サンプル01』と書いてあるところから瓶を一つ取り出す。

中身はどす黒い色をしていた。明らかに体に悪そうだ。それに苦そう。

リズはそのほかにも、『サンプル18』『サンプル27』など、数種類のサンプル薬品を取り出し、サイネリアに渡した。

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