77話 特訓開始
次の日、早速リズたちの魔法特訓が始まった。
「もっと集中するパム!魔法は精神力が基礎となるパムよ!明確にイメージするパム!」
「そうは言ったって!難しいものは難しいの!」
リズはパームにしごかれていた。
魔法ってこんなに難しいものなの?親が使ってるの見たことあるけど……もっと簡単そうに使ってたような?
しかし、ここで口答えしたところで大して痛く無いわんわんパンチを食らうだけなので、言わないでおくことにした。
ーーー
「こ…ここまでする必要ある!?」
「リズは元がもとだから仕方ないパム。レオとかチェスとかだったらもっと高度な魔法教えてたパム。」
「えぇ!?そんなに私ダメダメなの!?」
「いや別にダメってわけじゃ……パム。」
なぜ最後にいつもの語尾をつけたの?ねえなぜ!?図星だったんでしょ!?
リズがぷくっと頬を膨らませると、「そんなことしてても事実だから仕方ないパム!お願いだからパムをそんな目で見つめないで!!」と言われた。
「訓練する前よりは100倍マシパム。最初はひどかった……。」
遠い目をするパーム。
実は、リズが一番最初に魔法を使ったとき、魔力の量を調節できずに暴発しかけた。
同じ属性を持つベルが慌てて止めてくれたおかげだ。じゃなければ今頃大惨事になってたかもしれない。
「他のみんなも大変そうだね。ってことで休憩…」
「しないパム!後30分後にはお昼ご飯だから頑張れパム!」
正直一番苦労してそうだ。
しかし、リズの言った通り、皆が皆魔法の制御や高度魔法の習得に向き合っては失敗していた。
オスマンは心なしか、魔法を使うとき嫌そうな顔をしていた。
多分、人間界にいたときのことを思い出してしまったのだろう。
彼はこの戦争が終わった後どうなるんだろう?最悪警察に連れて行かれてしまうのだろうか。
堂々巡りが始まりそうになるが首をブンブンと横へ降り、今考えていたことを忘れるように、訓練に戻っていった。
ーーー
「はぁ〜疲れた〜。」
「おいおい、リズ。お前が一番大変そうだったけど大丈夫か?」
「うぅ、チェスはいいよね。高度魔法まですぐ覚えられてさ!私とは真逆じゃん!」
「まぁまぁ、落ち着いてリズ。私も魔法の制御全然できてないし。一緒に頑張ろうよ!」
「ソレイユ!」
「こら、茶番やってる暇あるのか?小生やチェスまでとは行かなくとも普通に魔法が使えるくらいにはならないと大変だぞ?」
レオに痛いところを突かれて、「返す言葉もない」と、2人揃って言った。
会話の間、オスマンは一言も話すことがなかった。




