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魔科学世界のリズ  作者: Luna(ルナ)
4章  動き出した戦場
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99話  戦況の急変

「もう話し合いは終わったの?相手はなんて言ってたの?!」



先ほどまでチェスとにらめっこよろしく、見つめ合っていたのが嘘のように、リズはパッと気持ちを切り替えた。

リズの反応を見て、チェスは呆れてため息でもつくのかな、とオスマンは思っていたが、実際、チェスが感情を表に出すことはなかった。



「あぁ、少し強引に話を進めさせてもらったけど、なんとかうまくいったみたいだ。全く……僕は別に人を脅したり怖がらせたりしたい訳じゃないっていうのに……物分かりの悪い奴と話すのはこれっきりにしたいね。」



ニックは呆れ顔でため息を吐き、慌ててリズたちに「あぁ、いつも君たちの前でため息をついてごめん。こんな姿を見てると君たちの気持ちが悪く……」など、ブツブツといろんなことを呟いては反省しているが、長くなりそうだったので、あえて触れないことにした。



「おぉニック、またいらぬ心配りをして‥‥‥いい加減その面倒な性格は直したほうがいいと思うのじゃが……まあともあれ、ここまで妾たちなりにうまずたゆまず行動してきた甲斐があったかのう。」



ラタムは「ホッと、一息ついた気持ちだ。」と、安堵した気持ちを声に出して伝える。

リズたちも同じ気持ちで合った。



「ここまで簡単に事が進むとは思えないんだが……何か不吉なことでも起こるんじゃ……。」



チェスがボソッと呟いた時、リズたちに通信魔法がかかってきた。



<聞こえるか?!返事はしなくていい!とにかく早く戻ってこい!!>



「一体何があったの?一応私たち、親玉を捕まえたのだけれど……。」



ルフィナが疑問を問いかける。

そうだ。自分たちはここまで頑張って侵入して、いろいろあったけど、首相を捕まえることにも成功したし、軍の人々の説得も、ニックが話をつけてくれたのだ。



だというのに、これ以上何があるというのだろう?後は国が混乱しないようにしたり、政治家とかを決めたりだとか、国の内側を大改革することだけが残っているはずなのに。



<奴ら、一旦進軍を止めたと思ったら、急に走り込んで来やがったんだ!なんかブツブツ呟いてて……どうやら世界樹の場所まで進行して世界樹を燃やそうとしているらしいんだ!>



リズh今しがた聞いた話が信じられなかった。

別に、世界樹について詳しいとかそういうことじゃあないけれど、魔法植物が好きなチェスとソレイユが前にいっていた『世界樹には生きとし生けるものの生命が宿っている。もしも世界樹が燃えたら、俺たちみんな死ぬことになっちゃうな。』と。



し母も、のちに聞いた話なのだが、どうやらどこの学校でも世界樹について、必要最低限の知識は学ぶらしい。

だからこそ、まさか世界樹を狙う奴が現れるだなんて思っても見ないことだったのだ。



「は?!世界樹って……とにかくそっちに戻る!状況は?」

<こっちの総戦力を人間軍に割り当ててる。今の所こっちが優ってるけど……何が起こるかわかったものじゃないから。>



ニックは声を荒げたが、冷静さを取り戻し状況確認をした後、リズたちに声をかけると同時に人間であるリズ、チェス、オスマン、ソレイユ、レオの5人をそれぞれ1人につき、1人の神獣が背負い、森目指して駆け出した。



何もなければいいな。と、半分懇願する気持ちでリズは祈っていた。




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