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生まれた
「ーーーおんぎゃ!おんぎゃ!」
「ご覧ください旦那様。可愛い女の子ですよ。」
「おお、ほんとか。愛しい我が子が生まれたぞ。」
「ええ、あなた。可愛いわたくし達の子だわ。」
「ああ。よくがんばったな。」
「奥様。本当に良かったですね!」
「ええ。2人目の子供だわ。ふふ。」
ダンッ!
「遅れて申し訳ありません!。父上!、母上!」
「おお!エース!。」
「ふふ。そんなに大きな音でドアを開けないの。ほら妹のティアラだよ。」
「わあ!そうかやっと生まれてきたかティアラ!。私は、お姉ちゃんのエースだよ」
パチパチ。
周りは歓迎の拍手で包まれた。
しかし、それは一瞬のこと。
「…おんぎぁ…。……ぅぁ。」
「ティアラ!どうしたの!?」
「どうしたんだ!?」
「奥様!?もしかしてティアラ様の様態が悪化しましたか?」
「ええ!!ティアラ!しっかり!」
「すぐにお医者の所へ!」
生まれすぐ病院へ一年間入院した少女は、祝福され、
小さな小さな命を宿しながら生まれた。