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鳥籠姫  作者: 一ノ瀬レア
2/2

生まれた

「ーーーおんぎゃ!おんぎゃ!」

「ご覧ください旦那様。可愛い女の子ですよ。」

「おお、ほんとか。愛しい我が子が生まれたぞ。」

「ええ、あなた。可愛いわたくし達の子だわ。」

「ああ。よくがんばったな。」

「奥様。本当に良かったですね!」

「ええ。2人目の子供だわ。ふふ。」

ダンッ!

「遅れて申し訳ありません!。父上!、母上!」

「おお!エース!。」

「ふふ。そんなに大きな音でドアを開けないの。ほら妹のティアラだよ。」

「わあ!そうかやっと生まれてきたかティアラ!。私は、お姉ちゃんのエースだよ」

パチパチ。

周りは歓迎の拍手で包まれた。

しかし、それは一瞬のこと。

「…おんぎぁ…。……ぅぁ。」

「ティアラ!どうしたの!?」

「どうしたんだ!?」

「奥様!?もしかしてティアラ様の様態が悪化しましたか?」

「ええ!!ティアラ!しっかり!」

「すぐにお医者の所へ!」

生まれすぐ病院へ一年間入院した少女は、祝福され、

小さな小さな命を宿しながら生まれた。


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