表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/28

エピローグ――約束――

連続投稿ラスト!!



アンド~



これで最終話です









約4ヶ月後。

紅葉が景色を綺麗に飾り付ける季節の中、学園では歓声が上がっていた。

今日は“秋の校内戦”の日である。

前にも説明したことだが、“校内戦”は魔法のみの戦い。つまり、魔法以外の武術等は使えない。




校内戦が行われているアリーナの選手控え室には弥嗣が椅子に腰掛け、目を閉じていた。集中していて、その様子はまるで洗礼された魔法師のよう。

そんな中、扉を開けて入ってきたのは義哉だ。

「弥嗣、もうすぐだぞ」

その言葉に弥嗣は目をすうっと開け、義哉を視界に入れる。

「あぁ、わかってる」

そう言うと、弥嗣は立ち上がり、扉に手を掛ける。弥嗣は振り返らずに告げた。

「本気でやるよ。約束通りに。じゃあ、義哉。行ってくる」

返事を聞かずに扉を開けて歩き出した。その背に義哉は笑いかける。

「あぁ、行ってこい。弥嗣!!」

小さくなるその背があぁ、と頷いたような気がした。







観客席から応援する声が響く中、弥嗣はアリーナで、試合相手と向かい合っていた。

試合相手の顔には見下しているように思える。弥嗣は気にせず、審判である先生に視線を向けた。

その視線に気づいたのか、審判は頷き、声をあげる。

「これより、五月雨弥嗣対遠藤明弘の試合を始める!!」

その言葉に客席からの声援は消え、静寂が場を占める。

「では、始め!!」

試合開始の合図が鳴った瞬間、試合相手は足を踏み出そうとする。だが、シュッと風を切る音が鳴って踏み出そうとしていた先に突き刺さった。

「なっ!!」

驚愕する相手の視線の先には地面に突き刺さる純白の羽根。

驚きを隠せない相手の耳に羽ばたきの音が聞こえる。

弥嗣へと視線を向ける。

その先には神秘的な光景が広がっていた。



「なら――生きて、生きて償え。それがお前の罰だ」

弥嗣の呪いを解いたあの日、弥嗣は自らの本当の力を持って男を圧倒した。警察に連れていかれる男が振り返って、そう言ったのだ。

生きて償え、と。

弥嗣はその言葉に頷いた。それに満足したかのように男は微笑み、去った。


その後、弥嗣と義哉が交わした約束がある。


それは―――














弥嗣の背中に生成された白い魔法陣から生えた純白の翼が、その羽を広げている。

アリーナに太陽が差し込み、光を反射してキラキラと輝く。その光景はまるで神話ようで、とても神秘的で幻想的なだった。


二人が交わした約束。それは―――力を隠さないこと。


弥嗣も、義哉も、二人がそう誓い約束されたのだ………。




――――そして、約束は今から、永久に、果たされる……。






弥嗣の戦いをみていた誰もが、目を惹かれた。

弥嗣を馬鹿にしていた生徒も、教師も、その場にいた全員がその光景から目を離せない。







バサッと音をたてて、その羽を目一杯に広げられる。弥嗣は手を翳した。



「さぁ、俺の翼よ――我が思いに(こた)えよ――――」



告げられたその言葉に応えるかのように、翼は羽ばたき、風を起こす。その風は突風となって、アリーナ全体に吹き荒れた…………。









この瞬間こそが、初めて周囲の人間が知った弥嗣の魔法――――“翼嵐(よくらん)魔法”の発現の時だった。


この時を(さかい)に、新しいユニーク属性の使い手・五月雨弥嗣の名が世界に知れ渡るのは、もう少し後の話。











――――人はいつでも変われる。そこに揺るがない、誰にも譲れない、そんな強い想いがあるのなら…………






The End

ここまで見ていただきありがとうございました



「二つの顔と現実(リアル)」、これで完結となります



今までみてくださった皆様に感謝を……





そして、また、新たな小説を執筆中です。

また、投稿するので、よろしくお願いします


これからもよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ