表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/28

弥嗣の過去――Ⅰ




俺が生まれたのは金持ちでもない、一般的な家庭だった。だが、俺の両親は人の道を外れた生業の仕事をしていた。



それは殺し屋――――。




いつも夜になると家を出て、何でもない顔をして帰ってきていた。

俺は物心つく前から、両親がそういう人の道を外れた仕事をしていたのは知っていた。

いくら仕事でもそれが犯罪なのは知っていた。

けど、俺はそれを認めて普通に暮らしていたんだ。

母も父も俺に愛情を注いでくれていたのはわかってたし、両親がそれでいいならそのままでいいと思っていた。


そして、全てが変わったあの日が来た――――。








ある日の早朝。弥嗣は自身の部屋で目を覚ました。いつもなら学校に行く少し前に起きるのだが、今日はやけに目覚めが良かった。

その事を不思議に思いながらも弥嗣は制服に着替え、二階の自室から一階のリビングに下りた。

「あら、おはよう。弥嗣。早いわね」

キッチンに立ち、手を動かしながら声を掛けた優しそうな女性は弥嗣の母親である。

「母さん、おはよう。なんか目が覚めてさ」

弥嗣はリビングにある椅子に腰かける。時刻はまだ朝の6時。弥嗣の通う中学校は比較的近いので余裕だ。

「そうなの?今日は雨が降るかも知れないわね」

母親の言葉に弥嗣は笑みを浮かべる。

そんな中、利発そうな男性が姿を見せた。

「おはよう。弥嗣、起きてたのか?」

「うん。おはよう、父さん」

その男性は弥嗣の父親。彼も弥嗣が起きていたことに驚いたのだろう。少し目を見開いていた。

父も会話に加わり家族で朝食をとりながら何てことはない、会話が繰り広げられる。その光景は平和だった。どこにでもあるような、家族団欒の光景。

だが、その平和な家族団欒は突然、壊される――――。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ