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カケラ~日常  作者: 崋山楽 
想い
12/20

第十二話 影

今回は会話中心です。

人の名前出てきません。

人物描写あんまりしてません。

よろしくお願いしますm(__)m

 正体がつかめなかったものの、『影』は去っていった。

 見回りを最小限にし、その他の者が小屋に集まった。

「とりあえず、お疲れさま」

 集まった者を見回して大人の女性が言った。

「はい」

「でも、アレは引いただけ…」

「倒してはいない…と?」

「そうなるな…しかし …」

 みんなくらい顔をしている。

「アレは『魔物』ではありませんでした」

 一人の子どもが口火を切った。

「そうだな」

「『魔物』の皮を被っていたようですね」

「ああ」

「皮を…」

 それに答えたのは、まとめ役をつとめている大人の男性だ。

「実際に見るのは初めてだが、アレは、我々が『魔物』と思い込んでいたモノは『闇』だろう」

「『闇』に『魔物』用の『網』も『結界』も効かない…」

 ポツリとそんな声が聞こえた。

「そうだな。そのためにここまでの侵入を許してしまったのだな…」

「『学校』で知識だでは知っていましたが、本当にそんなモノが…」

 驚きを隠せない子どもの声がした。

「実在するからこそ、学んだのだ。出会う出会わないか、は別にして…」

「そうだな…『学校』で学んだ知識しか我々には無いが、出来ることをしなくてはな」

「『学校』に応援を要請しますか?」

 まとめ役の男性は少し頭を傾げた後、言った。

「…いや、もう一度だけこのメンバーでやろう。『学校』に連絡するのはその後だ」

「分かりました」

「では、私たちの『闇』への認識を整理しましょう」

 気持ちを仕切りなおす様に凛とした声が言った。

「そうだな」

「『闇』は人の『心の闇』が具現化したもの、と言われています」

「具現化の条件は…」

「地の力が集まりやすい『場』にて具現化すると…」

「『場』に悪い『気』が集まり、人の『心の闇』が加わると『闇』へと具現化する…」

 みんなが次々と、自分の知っている事を出し合っていった。

「『心の闇』、か…」

「人は誰しも『心の闇』を持っています」

「生きていれば、当然のこと」

「『心の闇』は空気のよどみを創り、それが流れに流れて『場』に行き着く」

「そして『場』で地の力と結び付き…」

「『闇』となる」

「こんな物ですね。私たちが知っている事は…」

「対処の仕方は?」

 大人の一人が言った。

「えっと…確か、『場』を壊せばいい、と…」

「では、まず『場』の場所を特定しましょう」

「そうだな。『闇』は暗闇にもっとも力が強くなるという…」

「感知能力に優れている者をすぐに行かせましょう」

「そうしよう。明日まで待っていたら手遅れになってしまうかも知れない」

「行けますか?」

 見回りの提案をした大人が、二人の子どもを交互に見ながら言った。

「はい」

「問題ありません」

 二人の子どもは迷うことなく言った。

「二人とも、疲れているとは思いますがお願いします」

「はい」

「はい」

「無理はしないで、気を付けて」

「行ってきます」

 二人はドアの方に移動しながら言った。

「こちらにも、また『闇』が現れるかも知れません。こちらも気を付けてください」

子どもの一人が心配そうに言った。

「ありがとう」

二人の一番近くにいた大人が、それにこたえた。

「行ってきます」

「気を付けて」

二人は駆け出して行った。


「あの子が言ったことは、もっともなことじゃな」

「はい」

「新しく見回りの順番を決める。今、見回りをしている者達にも今の事を知らせなければならないしな」

その言葉にみんなそれぞれうなずくと、見回りの順番を決めていった。


「正念場…ですね」

誰にも聞こえないそんな声が部屋の片隅でつぶやかれてた。


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