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こいねぎのいる日常

 朝、チュンチュン、「朝だよお兄ちゃん」というこいねぎ鳥の鳴き声で目覚めた。

 眠たい目をこすりながら、「もっと一緒にいようよお兄ちゃん」というこいねぎ布団の誘惑を断ち切って、こいねぎベッドから起き上がり、「お兄ちゃん乱暴にあけちゃらめえ」という音を立ててこいねぎカーテンを開けると、こいねぎ窓からこいねぎ光が差し込んできた。

 昨日こいねぎを殺してしまった俺は「お兄ちゃん」としてすべてがこいねぎとなったこの世界でいつも通りの平凡な日常を送るための朝を迎えた。

「おはようお兄ちゃん」

「ああ、おはよう。今日も輝いているね」

いい天気だ。こいねぎのいないこの世界では今日も絶好の朝を迎えることができる。


こいねぎドアを開けて部屋を出て、こいねぎ階段のぷにぷにした肌の感触を一歩一歩踏みしめながら下りていくとこいねぎテーブルに朝食が並べられていた。こいねぎの目玉焼きにこいねぎソーセージ、こいねぎスープにこいねぎシチュー。

食卓のこいねぎ椅子に座り、いただきますと言ってこいねぎフォークでこいねぎソーセージを一口かじると、

「やあああん、お兄ちゃんの口の中でくちゃくちゃにされちゃってるよお」


こいねぎソーセージのとろけるような肉汁が口の中に広がり、幸福感で満たされる。


今日のこいねぎ料理も最高においしい。

続いてこいねぎの目玉焼きにこいねぎフォークで突き破ると半熟のとろりとした黄色いこいねぎがあふれてきた。


こいねぎの目玉焼きの下にはこんがりジューシーなこいねぎのベーコンがあり、こいねぎ卵とこいねぎベーコンの味が絶妙なハーモニーを奏でまるで口の中で二人のこいねぎが全裸で踊っているかのようにはじけた。

「お兄ちゃんのお口の中で私とこいねぎベーコンが混ざり合って溶けちゃうよう」

「私たち、お兄ちゃんのためにおいしくなったんだよぉー」

しばらく口の中でこいねぎたちのダンスを堪能した後こいねぎのジャムをこいねぎパンにたっぷりと塗りたくっていただく。

こいねぎジャムの濃密な味わいとサクッとした絶妙な焼き加減のこいねぎパン、このコンビネーションが最高であり、一瞬でこいねぎパン一枚が俺の胃の中に消えてしまった。


こいねぎ定食を食べた後は、こいねぎ服に着替えて、将棋大会にいくためにこいねぎ家を出る。

そのときにこいねぎ家じゅうから

「「「「行ってらっしゃい、お兄ちゃん」」」」

万物に宿るこいねぎの祝福を受けながら、こいねぎコンクリートの道路を歩く。


これも全てのこいねぎを殺したから得た、俺のこいねぎに満ちた日常がまた今日も始まるのだった。



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