購入報告と寺子屋授業
仕事が一段落してリビングでお茶を飲んでいると、セリカからメールがきた。
セリカからメールを開くとタウンハウスを購入したと書いて有り、購入価格は予定よりも安く買えたと書いてあった。
場所はルバス家のタウンハウスに近い所だ。
この続きに写真を添付しているので見て欲しいと書いてあるのでお茶を飲みながら写真を見ると予定よりも大きな建物で荒れ放題だった。びっくりしてお茶を噴いてしまった。
「ブーーー」
「ダイナ、何をやってるの」
ルシーダがダイナを怒った。
ダイナはサツキから拭くものをもらい、拭きながら言った。
「セリカが送って来たタウンハウスの大きさと様子を見てびっくりしただけだよ」
「買ったのね、私にも見せて」
ルシーダはダイナからスマホを受け取り、セリカのメールに添付している写真をみた。
「大きわね、実家のタウンハウスよりも大きいそうね。小さいのを買うとか言っていたはずよ。
それにしても荒れているし、汚れているわね。
あらまだ写真がありそうね」
ルシーダはスクロールして写真を見て行く。
「綺麗になっているわ、新築と言っても良いわね。
中も広いわ、パーティーが出来そうな部屋が有るわよ」
ルシーダが驚いている。
「小さい敷地よりも安かったと書いてあるよ。
何でも20年位売れ残っていたので値引いてくれたそうだ。綺麗にしたのは魔法でやったと書いてあったよ」
「帰って来たらこの屋敷もやってもらいましょう」
途中でカリーナも話しに入って来て、写真を見て驚いていた。
ー・ー・ー・ー・ー
購入して3日程経ち、放課後の寺子屋をやっているとミウラちゃんが聞いて来た。
「セリカちゃん、ホームタウンを買ったってお祖父様から聞いたよ。それでどうだった?」
「安く買えたのは良いのだけど予定よりも大きくなってしまったのよ。20年位放置していた物件何だけど、ルバス邸にも近い所」
「もしかしてあのお化けとかが出そうな屋敷ですか?
彼処は大きいですよね」
伯爵家の子が言って来た。
「多分そう。一応草刈りと外側は綺麗にしたけどね。おかげで新品同様になったよ。中はこれからかな」
「結構お金がかかったのではないのですか?」
ローレルさんが言った。
「お金はかかってないよ。全部魔法でやったから。
草刈りは[エアーカッター]で建物は[レストア]と[クリーン]で、後は[硬化]と[強化]を付けといたおかげでピカピカで強度もバッチリだよ。庭作りは最後かな」
「始めて聞く魔法ですけど無属性ですか?」
殿下が聞いて来る。
「[レストア]は無属性だけど[クリーン]は水、風、無の内1つ有れば出来るよ。鉄道でも使っているからね」
「何処で使っているのですか?」
「主に寝台の布団かな。次のお客さん用で使って綺麗にしているよ。使い所はいっぱい有るから便利だよ」
「次から次へと良く考えるよ。私は全然思いつかないよ」
ミウラちゃんががっくりしている。
「そうかな? 前にも言ったけど何かをしている時にこうなったら便利だな〜とかありそうだけどね。
[クリーン]は列車に布団をいっぱい乗せておく事は出来無いから、どの様にすれば良いのか考えた結果だよ。その場で綺麗にすれば交換しないでもいいからね。今日はこれをやろうか、その代わりにヒントは無しで、今までの話でイメージ出来るはずだよ。
はいスタート」
「え〜ヒント〜」
「無し、さあ考えよう。出来なければ宿題にしましょう」
「う〜鬼がいる」
「鬼軍曹ですから」
各自考えた始めた。
・
・
「終〜了〜。未完成でも良いよ」
「男爵様、良いですか?」
フソウ組の男子が手を上げた。
「良いよ。向こうに行こうか、他の人のヒントになっちゃうから」
教室の隅の方に行き、話しを聞く。
「惜しいね、考え方は良いよ。もうちょっとやってみよう」
その後もフソウ国組が順番に来た。その時に必ずメモ書きを持っていて条件出しとかをして情報を整理している。ボードをやった時に上級生に聞いたのだろう。
「フソウ国組はもうちょっとだね。王国組はどうかな?」
「・・・・・」
「全く駄目なの? それと机の上に紙やペンが出て無いようだけど、もしかして全部頭の中だけで考えているのかな? ミウラちゃんどう?」
「頭の中と体を使ってやっている」
「それで情報は整理出来るのかな?」
「途中でグチャグチャになる」
「そうだよね。これは私のやり方だけど新しい魔法を考える時は必ずメモ書きを用意して何をやるのか条件出しをして情報を整理してやっている。
個条書きで書き出して、必要なら絵も描いている。その方がわかり易いからね。私の真似をしろとは言わないけど、今のやり方は止めた方が良いよ。貴方達にとって何の成長にもならないから。
今日は終わりましょう。全員宿題で来週試験にするから、異議は認めないよ。私はこれから用事が有るから先に行くね。お疲れ様」
私は先に教室を出た。
教室に残った寺子屋メンバーは話し合いを始めた。
「師匠は最後の方は怒っていませんでしたか?」
「あれは呆れているだけだと思うよ。多分私達が受け身すぎるのが原因だと思う」
「あのぉちょっと良いですか? 男爵様は学年末辺りから教え方が変わって来ています。
魔法を教えて下さいと言うと「何をやりたい」とか「どういう想定をしているの」等と聞いて来ます。
戦争中の時もそうで、想定のやり直しもありました。でも想定とかを出すとアドバイスは頂けます。ただ教わるより私達が考えてやる方向になって来ています」
「今言ったのは休暇前にミウラさんが言った事と同じじゃないですか?」
「そうだね、今気づいたよ」
男爵家女子、ミウラ、エマーダ、伯爵家女子、ミウラの順で話した。
「そう言えば4人はどうしてメモ書きをしようと考えたの?」
第3王女は気になった事を聞いた。
エマーダが波乗りボードを使って空を飛ぶ事をやった時に、セリカはメモ書きをして考えていたので真似をしていて、メモ書きする事で情報が整理されて問題点もわかり易いとも言った。
「そう言う事ね、それなら言ってくれても良いのに」
殿下がそう言ったのですがケターダが言いました。
「やり方は人それぞれなので、其処迄言う事では無いと思いますよ。ただ気づくか気づかないの差だと」
「そう言われれば何も言えないわ。その通りだからね」
殿下が言った。
「取り敢えずは来週の試験だね」
ミウラが話を終わらせて寮に帰った。
◆
色々言っちゃったけどわかってもらえたかな?
まぁどうにかなるか。
ご覧いただきありがとうございます。




