フソウ国を家族でⅣ
温泉への一泊旅行を終えて皇都に帰って来ました。
お母さんは温泉を堪能してご満悦なのですが、戻って来て早々にお祖母様達と宿の温泉に行きました。
帰る頃にはふやけて逆にシワが増えそうだよね。
宿の部屋でお姉ちゃん達とのんびりしているとカゼットさんとリンダさんが来ました。
「お嬢様、皇都を案内してもらえますか?」
「いいけど私も詳しくはないよ。何処か行きたい所はあるの?」
「市場とか甘味屋、衣料品、雑貨、後は珍しい食事が出来る所でしょうか」
「じゃぁこれから市場に行って奥に有る食堂に行ってから市場内を見て、時間が有れば甘味屋に行こうか」
「お願いします」
「じゃぁ行きましょう。そうだユーナさんを呼ばないと」
「私が呼んで来ますよ」
リンダさんが呼びに行ってくれた。
私はお父さんに許可をもらいましょう。
「セリカ、私達もついて行っても良い?」
カリーナお姉ちゃんが聞いて来ました。
「良いですけど、また前の様になっちゃいますけど」
「良いわよ。最後にまた食堂の所に集まる様にすれば良いわ」
「わかりました。では行きましょう」
◆
お父さんに許可をもらって、ホーデン姉妹、ルバス姉妹、ユーナさん、カゼットさん、リンダさんとで市場に出掛けました。
ーーーーーーーー
その頃皇城では皇王が視察団の報告を聞いていた。
「それでは報告を聞こうか」
皇王の言葉で始まり、団長のケターダ侯爵が話しを始めた。
「視察してきたのは以下の様になります」
○ 旅客は2種類あり、椅子のみで構成されている物と、泊まれる寝台型。
○ 寝台型には2人用と4人用の2種類の車輌があり、夜には椅子が変形してベッドになる。
○ 先頭の車輌が11両の客車を引っ張る。
○ 寝台型には食事が出来る車輌が付いているが、自分達の客室で食べれる弁当も車内で購入出来る。
また飲み物、菓子も販売している。
○ 貨物用では数種類の貨車があり運ぶ物によって貨車の切り替えが出来る。
○ 列車の運転は運転席のレバーと運転士の魔力によって動かす事が出来る。
○ 運行に関しては乗客、線路沿線の住民の安全を第一に考えられている。
「他にもありますが大まかには以上となります」
「それで何時頃から工事が始めれそうだ?」
「工事に関して言えば半年以上先となります。
それと平行して職員の教育、運行の仕方等を覚えねばなりません。
フソウ国としては研修が始まる前に大まかな路線図を作りどの様に進めて行くかを計画しないといけません」
「わかった、その路線図が出来たら見せてくれ。
とりあえずは進められるとこまでやってくれ」
皇王との話しが終わり侯爵は退出していった。
「早く着工したいが、安全を考えれば仕方がないか。
先ずは1路線作ってからが本番だな」
皇王は鉄道を使って国を豊かにする事を考えていた。
ーーーーーーー
セリカ達は市場の食堂に行き、昼食を取っていた。
旅館や宿では和食が多かったので此処では中華系の食事にしました。
「ん~美味しい、私では此処迄の味は出せないわ」
美味しく堪能していると、ユーナさんは味を確かめる様に食べていた。時々「フムフム」とか「ん~」と言っている。
コロナお姉ちゃんとステラお姉ちゃんは最初に買った料理が食べ終わり、また買いに行っている。
「カゼットさんに聞きたかった事があるのだけど、ソースとケチャップは輸出は出来るの?」
「できますよ。冷蔵庫が出来たおかげで保存期間が少しのびてますから。こちらでも需要がありますかね?」
「皇女様が出しているお店で使いたいのだけど」
「でしたら支店の方に言ってもらえれば取り寄せてもらえると思いますけど」
「わかった、皇女様に言っておくよ」
◆
食事が終わり、市場の魚売り場から見始めました。
お姉ちゃん達は適当に見て回ると言って別行動をして、後で合流です。
「魚はあまり変わらないな。肉も目新しい物はないな」
ユーナさんが独り言を言っています。
野菜類を見終わって、加工品の所迄来るとユーナさんとカゼットさんは色々と試食したりしていた。
「瓶詰めした加工品は色々とあるな〜。王国でも此処迄無いぞ!」
「本当ですね。何か売れそうなのはないかな?」
2人して良さそうなのを探して買っている。
「お嬢、帰る迄預かっておいてくれ」
「私のもお願い出来ますか?」
ユーナさんとカゼットさんが言ってきたので、買った物を預かってリュックに入れた。
続いて調味料の所に来るとユーナさんが驚いていた。
「こんなにも種類があるのか。お嬢の買ってきたのはほんの一部なんだな」
「良く使いそうなのだけを買ったからね」
「シンディとの試作用に2、3個小さいのを買っていこうかな。後お酒のおつまみ用だな。お嬢は今日買わないのか?」
「どうしようか迷ってはいるのだけど、あまり使わない物を買ってもどうかなと」
「それはあるな。でも滅多に来れないから少しだけ買っていくよ。面白い味が作れそうだ。
晩酌も楽しみだな」
「じゃぁ私はそれを楽しみにしていよう」
2人はまた味見をしながら気に入った調味料を買っていた。
1通り見て食堂に戻るとお姉ちゃん達がいた。
「お帰り〜。良いのはあったの?」
カリーナお姉ちゃんが聞いて来た。
「私は買わなかったけどユーナさんが少し買っていたよ」
「そうなんだ、ユーナが作ったのを楽しみにしてればいいのね。見終わったなら甘味屋に行きましょう」
◆
甘味屋に来て、中に入ると皇女様とケターダさん(姉)、侍女さんがいた。
「セリカさんも来たのですね。皆で一緒に食べましょう」
そう言ったのでテーブルをくっつけてから注文しました。
私は安倍川と今川焼と薄茶糖を注文した。
「皇女様、焼きうどん用のソースとケチャップは商会の支店の方に注文すれば大丈夫ですよ」
「本当ですか、あれから店長が色々と試作していますよ。一部はメニューに乗せていて、良く出る様になったと言っていましたよ。特にお好み焼きが出ていると」
その後も色々と話しをしました。温泉の事も伝えましたよ。
「明日の朝に皇城に来てもらえますか? 褒賞の件で話があるそうです」
「わかりました。明日登城致します」
そう言って、皇女様は先に帰っていきました。
船が貰えるのかな? そうだったら良いな。
食べ終わったので帰る事になったのですが、お母さんにお土産を買っていきましょう。
カゼットさんは色々と食べてお腹がぽっこりとなっていましたよ。戻ったら甘味屋の店長に話をするのでしょうね。
ユーナさんとカゼットさんに満足してもらえて良かったよ。
では、宿に戻りましょう。
ご覧いただきありがとうございます。
いただいた感想に返信を最新から少しだけ返信させていただきました。
何時もありがとうございます。感謝致します。
中々返信が出来なくて申し訳有りません。
皆さんの感想を励みに、読んでいただける様な作品作りをしたいと思います。
ありがとうございます。




