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辺境の転生三女 田舎暮らしを満喫したい  作者: トシボー


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232/268

フソウ国を家族で

 翌日、朝皇城より使者が来て私とお父さんは皇王陛下に謁見する事になりました。

 お母さんとお姉ちゃん達は甘味屋に行くと言っていました。

 皇城に着き、皇王陛下に謁見するとお父さんに皇女様を助けた事と鉄道計画での協力に関してのお礼を言っておりました。

 時間的には短時間で終わったので良かったですがお父さんにも男爵が与えられました。

 これは私と一緒で名誉男爵と言う事です。

 直ぐに宰相閣下にメールをして報告をしていたのですが、返答では特に何も有りませんでしたのでお父さんはほっとしていました。


        ーーーーーーーー

 エンジプト王国の王城では陛下と宰相、第1王女、第3王女の4人で打ち合わせ中であった。

「陛下、ホーデン子爵がフソウ国で名誉男爵に任命されました。セリカ嬢と同じですね」

「そうか、名誉男爵で有れば問題は無いな。これから友好をもっと深めるには良いだろう。

 ところでどうやってホーデン子爵と連絡をとったのだ? フソウ国からの連絡にしては早すぎるぞと思うのだが」

 宰相はしまったと思いこれは逃げられないと考えた。前陛下なら気にもしないから同じ対応をしてしまった。

「秘密で、独自ルートで入手と言うことにしてもらえませんか?」

「出来れば教えて欲しいのだが、此処にいる4人の秘密にしよう」

 宰相は内ポケットからスマホをテーブルの上に出して陛下に見せた。

「これは何だ?」

 陛下が出された物を見て聞いて来た。

「スマホと言うもので、遠くにいる相手と話しが出来たり手紙を送る事が出来ます」

 陛下と2人の王女が驚いている。

「では先程はフソウ国からの連絡と言うことか?

 これはどこで手に入れたのだ?」

「子爵からの連絡はフソウ国からです。

 スマホはセリカ嬢から信頼の証と言う事でいただきましたが台数限定で無くさない様に言われています。それにこれはもう作れない物と言っており、既に在庫は無いと言っておりました」

「どれ位の貴族が持っているんだ?」

「ホーデン家、ルバス家と家の3家のみです。

 これは鉄道を敷いて行く為とフソウ国との友好の為です」

「そうか、3家のみと言う事は相当数が少ないと言う事だな。他には何か出来るのか?」

 宰相はスマホで出来る事を言い、マップを開きこの世界がどの様になっているかを見せ、王都だけの地図を見せてからカメラで撮影した鉄道や家族の写真を見せた。

「この世界は4つの大陸があるのか、此の国は此の大陸の真ん中で両端に大国が有り他にも多くの国がある。今わかっているのは2、3つ隣位迄だ。もしこれを公表したらとんでも無い事が起きるぞ。

 それとその写真も凄い物だ。一瞬でその場の風景を残す事が出来る。それも絵で描くよりも綺麗で細密だ。出来れば婚約者との写真を撮ってもらって紙に残して飾っておきたい」

「お兄様いきなり惚気ですか?」

 第1王女が言った。

「まぁ良いじゃないか」

「わかります。これがあったらこの間のお姉様が牛と戯れている可愛い姿を残す事が出来ました。

 もしかしてミウラも持っているのですか?」

 第3王女が思い出しながら言った。

「はい、以前セリカ嬢と一緒にフソウ国に行った時に何かあった場合に連絡が取れる様にといただいております」

 宰相が言った。

「羨ましいです」

「まぁ作れない物はしょうがないな。でもこの様に便利な物が有れば使いたいな。

 それにしてもセリカ嬢は色々とやっているのだな。

 宰相もうスマホは仕舞って良いぞ。

 次は寺子屋だな」

 打ち合わせは続いていた。


       ー・ー・ー・ー・ー

 温泉の出発日になり馬車3台で出発なのですが、お母さんは朝起きてからからニコニコして「早く行くわよ」とせっついて来ます。

「お母さん、急いでも温泉は逃げませんよ」

 そう言うとほっぺを摘まれた。

 カリーナとコロナは、また余計な事を言っていると思っていた。

 馬車に乗って暫くするとお母さんが私を見て言って来た。

「セリカ、甘味は無いの?」

「有りませんよ。昨日甘味屋で頼まなかったのですか?」

「頼んでないわよ。セリカが用意すると思っていたから」

「旅館の厨房を勝手に使え無いですよ」

 しょうがないのでリュックから隣国の港町で買ったフルーツのバナナを出して全員に配り、皮の剥き方を言ってから食べてもらった。

「あら美味しいわね。これは何?」

「隣国の港町で買ったフルーツです」

「これは輸入するのかしら? 他にはあるのかしら?」

「まだ決めてません。カゼットさんの甘味屋に持ち込んでから決めます。他にもありますけど皮を剥くと馬車が汚れるので出しません」

「えぇ〜もっと食べたいわ~」

 リュックからバナナを1房お母さんに渡した。

「えっ」

 お母さんは1房に10本近くあるバナナにびっくりしている。

 まぁ頑張って食べて下さい。

 お母さんはお姉ちゃん達と分けて食べていた。

 馬車は温泉に着き馬車を降りると女将さんと仲居さん達が出迎えてくれた。

「女将さんこんにちは、また来ちゃいました。

 今回は家族と一緒です」

「男爵様いらっしゃいませ、先日はありがとうございます。皇女様と男爵様のおかげです嬉しい悲鳴が上がっています」

「それなら良かったです。またお世話になりますね」

 仲居さんに客室に案内してもらった。

 客室に案内されて直ぐにお母さんが「行くわよ」と言って連れてかれた。折角の旅館なのだからゆっくりしようよ。

 身体を洗い浴槽に入ろうとしたらお母さんがボソッと言いました。

「お湯が青いのね」

 私はさっさと湯船に入り、隙を見て露天風呂に逃げました。

 露天風呂に入りゆっくりと浸かっているとお母さん達が来た。

「あらいいとこね、どうして言っていかなかったのかしら?」

 短い安らぎの時間でした。

「ちょっと1人になりたかっただけです」

「どうして1人になりたかったの?」

 お母さんはニコっとしたけど目が笑ってないぞ。

「もしかして朝からセリカに絡んだからかな?」

「いえそうではなく・・・・温まったので先に出ますね」

 そう言って浴場から出た。


 露天風呂では。

「逃げたわね」

「逃げたようね」

「逃げた」

 ルシーダ、カリーナ、コロナが順番に言った。

 温泉から出てロビーでだらしなく座っていた。

「疲れた〜。全然温泉に入った気がしない」


 まぁお母さんが喜んでくれればいいかな。

ご覧いただきありがとうございます。

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