フソウ国満喫中Ⅱ
温泉から上がりロビーの様な所で水分補給の為、美味しい水をもらって飲んでいます。
「ぷは〜、冷たくて美味しい」
「本当ですね、とても美味しいです。
この後は昼食ですから、飲み過ぎない様にしないと」
「そうですね。お昼は何かな〜?」
喉を潤した後は食堂に向いました。
◆
食堂に入り席に着き、メニューをもらって眺めていると美味しそうなのが多いです。
「山菜そばとおにぎりのセットにするか、このおこわも捨て難い。おっ釜飯もあるぞ。迷うな〜」
「セリカさん迷っていますね」
「はい、美味しそうなのが多いです。ん~~」
皇女様がニコニコしながら私を見ている。
「決めました。蜂の子の釜飯にミニ山菜そばとヤマメの塩焼きにします。蜂の子は国では食べれないのでちょっと楽しみです」
「私も蜂の子を食べた事が無いから挑戦してみようかしら。おそばはかき揚げにしましょうか」
各々食べたい物を決めて注文をした。
釜飯は少し時間がかかると言ってた。
待つのも楽しみの1つだよね~。
待っている間は5人で色々な話をしたが、ケターダさん(妹)がスマホが欲しいと連発してきた。姉が持っているのが羨ましいと言っている。
エマーダさんも乗っかってきたが、私が「在庫は無いよ」と言うと2人はがっくりしている。
注文した物が来たので食べ始めました。
「醤油味のご飯に蜂の子の甘露煮なんですね。
蜂の子の食感が面白いです。それに美味しい」
おそばを食べ、ヤマメの塩焼きを堪能してご機嫌です。
皇女様も美味しそうに食べています。食べ方も綺麗なんだよね。
◆
昼食も終わり、またロビーで休憩していたのですが、この後は何をしようか考えています。
「ん~~娯楽が少ない。何かないかな〜」
他の人達もロビーにいますよ。
(温泉と言えば卓球だけどピンポン玉を作るのが面倒なんだよね。土属性魔法だけで出来るものは、あっそうだアレを作ろう)
◆
ロビーから外に出て地面に手を当てて[クラフト]して長辺が2.13m、短辺が1.26m、高さ0.8mのテーブル型の台を作り、[モデリング]で外周側10cm程残して上面を3cm下げます。短辺の中央に横長の穴を作り下に抜ける様にして、長辺の中心同士に線と言うか細く浅い溝を作っておく。
後は手で持つマレットを2個、厚さ1.0cm円盤状のパックを作る。
最後にテーブル上をツルツル状にしましょう。
「出来た〜」
作ったのはエアーホッケーです。卓球もやりたかったのですが断念しました。ピンポン玉を作る材料がなかったからです。
一旦中に入って女将さんに話しをしてホッケー台をロビーの隅側に置かさせてもらいました。
「セリカさん何を作ったのですか?」
皇女様が聞いて来た。他の3人もなんだろうと見ている。
「エアーホッケーと言う遊具です。
○ 2人でこのマレットを使って円盤状のパックを打ち合って対戦して相手の此処にあるポケットに入れると得点が1点となり先に7点取った方が勝ち。
○ 場外に飛ばすと相手に1点。
○ 手で触れるのはマレットを持つ時とパックをテーブルに置く時だけ。
○ 中心の線から手前は自分の陣地ですので対戦相手は手を出せません。
○ 魔法も禁止
○ 入れられた後の再開は入れられた側から始める。
○ 自分で自分の陣地のポケットに入れた場合は相手の得点
○ 壁を使って狙っても良い。
使い方とルールはこんな感じです」
実際にはエアーは出ないけどツルツルにしたからいいよね。
「面白そうです。エマーダやりましょう」
皇女様がエマーダさんを指名してやり始めた。
「いきますよ」
カーン、カーン、カーン、カーン
今の所打ち合っている。
カコン。あっ皇女様が入れられた。
「入れられると結構悔しいですね。エマーダいきますよ」
・
「やったー、勝ちました」
皇女様の勝利です。エマーダさんは最初に入れてからは全て皇女様に返されていました。
次はケターダ姉妹対決になり何か白熱してます。
「お姉様、勝ったらスマホ下さい」
「駄目だよ。あげないよ」
とか言いながらやっています。
遊んでいると旅館の従業員も見に来ています。
対戦は7−6でケターダ(姉)の勝ちで、ケターダ(妹)は物凄く悔しがっていました。
従業員の方が何回かやった後に5人でのリーグ戦が始まり私は全勝で皇女様が1敗、ケターダ(姉)、エマーダさん、ケターダ(妹)の順で終了しました。
「これ面白いです。絶対流行りますから皇都にも置きたいです」
皇女様が興奮している。
「皇女様、皇都でやろうとするならこれだけだと直ぐに飽きられるので他にも数種類考えないと」
「そう言われればそうですね。今回は諦めます」
暫く話していると女将さんが来ました。
「この遊具を売ってもらえませか?」
聞いて来たので答えました。
「帰る時に潰すつもりだったからあげます。元手もかかっていませんから」
「宜しいのですか? では今回の宿泊費を割引させていただきます」
「皇女様良いですか?」
「セリカさんが良ければ良いですよ」
「じゃぁ決まりですね」
「ありがとうございます」
女将さんは喜んで帰って行った。
その日の夕食はとても豪勢だったので、私はフソウ食を堪能した。
夕食後にまた温泉に入りお肌はツルツルだよ。
お母さんにメールで自慢しよう。
翌日朝食後に皇都に帰りました。
女将さん、従業員の皆さんありがとう。
後日此処の温泉には大勢の宿泊客が来て、連日満室状態だそうだ。
皇女様が側妃殿下に話しをして、その話が皇妃殿下に伝わり、もう1人の側妃殿下に伝わって3人で行ったそうだ。そして皇室御用達になり、その話が皇都で広まりこうなった。
ついでにエアーホッケーにも人気に火がついたみたい。
女将さん良かったね。
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ホーデン領ではルシーダが家族が居るリビングでセリカから来たメールを読んでいた。
「お肌ツルツルの温泉、これは行かないと。
ダイナ、今からフソウ国に行くわよ」
「どうしたんだ急に」
「フソウ国にお肌がツルツルになる温泉があるとセリカがメールしてきたの。だから直ぐ行かないと。
私もツルツルにしないといけないわ」
「今は無理だよ。もうすぐ伯爵領迄の開業が有るから」
「じゃぁ私1人で行く」
「駄目だよルシーダも開業の方に出てもらうのだから」
「いやー行かせて、セリカばっかりズルイ」
様子を覗っていたカリーナはと言うと。
(お母さんには困ったものだ。でもお肌ツルツルはいいな、私も行きたい)
と思っていた。
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