推測
文章の書き方を少し変えてみました。
まだ新しい書き方に慣れてないので、結構短めです。
「ぷっ……」
「なんだよ、何がおかしい?」
ボクは海人の放った言葉に思わず吹き出してしまった。
いや、だって……ね? 面白すぎるでしょ。そんなに真剣な顔で頼み事をするんだから「俺も仲間に入れてくれないか?」とかがテンプレじゃないの? それなのに何? 「ロープをほどいてくれ」って……
「海人、面白いよ! ぷぷぷ……! あははっ!」
「おい、そろそろいい加減にしろよ! こっちには色々と聞きたい事があるんだ。此処がどこなのかだとか、どうしてお前がラティアになっているんだとか、どうしてシロが俺達の世界にいるんだ、とかな」
「ぷっ、そ、そうだね……くくっ、じゃあ色々と知っている範囲で教えてあげるね」
「ロープはほどいてくれないのかよっ!!」
そんなやり取りをして、ボクは知っている限りの事を海人に話した。
此処は『レジスタンス』と呼ばれる――星ヶ丘公園の遊具の下にある地下である事。ボクに変化が起きた初日にシロと出会った事。身体が変わってしまったから、両親に不審者扱いされるのが怖くてシロと公園で一緒に寝ていた事……ボクの知る限りの全部を。
「なるほど……な」
一通り話を聞いてくれた海人はぽつりとそう言った。
「まるで異世界モノみたいだな」
「異世界モノ? どういう事?」
「ああ、シロは俺達の世界に気が付いたら来ていたんだろ? それってネット小説とかでよく見る、異世界転生……違うな、異世界転移って言うシリーズに似てるな、と思ってな」
「異世界転移……」
異世界転移って言うと『気付いたら異世界にいました』というやつかな。それがどうしたんだろう?
「その鈍さは相変わらずだな。取りあえず、今聞いた話と俺の情報を照らし合わせる限り……ROの世界は存在する。だがその世界はゲームとしてのROの世界ではない。ま、あくま推測の域を出ないんだがな」
「え? ROってゲームだよ? どういう事?」
海人の言葉の意味が理解できず、ボクは頭の上に疑問符を並べる。
「まだ分からないか? もっと分かりやすく言うと、ゲームのROとよく似た別の世界が存在するんだ。その別世界からシロは来た。そして、その別世界とゲームのROは――何らかの形で繋がっている」
海人「……ところで、いつになったらロープをほどいてくれるんだ?」




