商店街
私たちの班は、設定に合うような所の商店街へ来ていた。
「このあたりには、ゲームセンターとかあるから、若者はよく来るんだ」
「ゲーセンや喫茶店は、若者が集まるポイントの一つですからね。最近は、カラオケとか、駅中とかも行くようになったそうですけど」
私は班長に言った。
「そうだな、そのあたりも中心的に見ていこう」
班長が言うと、池下さんが提案した。
「そういや、この商店街、駄菓子屋とかってないんですかね」
「あるぞ、昔から続いている駄菓子屋が一つな」
班長はすぐにそこへと連れて行ってくれる。
「ずっとここに住んでるっていう設定で主人公がいるんですから、この駄菓子屋も多分、小さなころから来てたんじゃないでしょうか。だから、ちょっと参考にしたいんですが」
「いいんじゃないか、ここはむかしはおばあさんがしていたんだが、年を取って店番は代わったはずだ…」
そういって、店の中へと入る。
扉は開けっ放しだった。
ちりんちりんと鈴の音が聞こえてきたのは、ドアの内側についていた鈴だろう。
「いらっしゃい」
まだ若い店番が、レジのところにあったパイプ椅子に座って、漫画の雑誌を読んでいた。
「おっと、これは懐かしいな」
班長が、手近にあった駄菓子をあさりだした。
「ありがとうございましたー」
店から出る頃には、文字通り大人買いをした駄菓子の袋が私たちのそれぞれの片手にぶら下がっていた。




