6-4 必修科目
僕は唐揚げやキムチなどを注文した。大村はサラダを注文していた。届くまでの間、僕たちは最近どうしていると言った話題で盛り上がっていた。
「俺、実験が忙しいんよね」
大村はそういった。大村は確か材料系で、実験をしなければいけないことが多いらしい。本郷は数学系だが、それでもよくわかっていないようだった。
自分はお通しを食べながら、他の人が何やっているかについての話を聞いていた。
「お前は何やってるの?」
大村は僕にそう聞いた。自分は興味本位でとったコンピュータアーキテクチャの授業が非常に大変であり、すでに切ってしまったという話をした。
「必修とかないの?」
彼はそう聞く。自分の系の2年次は全て選択必修であり、科目として必須のものは存在しない。材料系は実験と化学、そして数学系は位相などが必修とのことだ。位相空間論は自分も興味を持ったがよくわからなかった記憶がある。
「必修ないのいいなぁ」
本郷はそういった。実験は出席点もありそうで大変だというと、大村も大変だと言っていた。数学系は必修とはいえ出席点はないらしく、試験のみの成績で決まるらしい。
「専門科目だけじゃなくて二外も大変なんだよな」
僕はそういった。自分はドイツ語にしたがほとんど何も身についていない。本郷と大村は共にスペイン語にしたらしい。
「スペイン語むずい?」
自分は2人に聞いてみる。2人とも簡単ではないが先生の話が面白いのでなんとかなっていると言っていた。言語的な話だけでなくスペインやメキシコの習慣なども結構多めに話してくれるらしい。自分の先生も話してくれはするがそこまで多くはないイメージだ。
「なるほどね」
第二外国語はドイツ語を薦められたし、自分も興味を持っていた。しかしながら、PCでウムラウト記号を出すのが大変なのは後悔ポイントだ。
「第二外国語、だいたい変な記号ない? ロシア語と中国語は文字が違うし、スペイン語にもドイツ語にもフランス語にも変な記号があるイメージ」
本郷はそう言った。言われてみたらそうかもしれない。ドイツ語にはウムラウトがあるが、フランス語にもアクセント記号や文字の下につく記号、スペイン語にもnの上につくにょろっとしたマークがあるイメージがある。むしろ英語がそのような記号をほとんど使わないということの方がレアなのかもしれない。
自分は少しずつお酒を飲みながらそんなことを考えていた。話すことがなくて困っていると、大村は話題を振ってくれた。




