4-7 もう1人の自分に出会う
「なんで苗字で呼んでるの?」
自分は笑いながら聞いてみる。彼はいった。
「まじで池下ですか?」
彼はそう答えた。自分は池下凪だけどどうしたの?という反応を示した。どういうことなのか話を聞いてみる。彼は落ち着いて聞いてねといって答え始めた。
「俺池下凪の友人なんですけど、池下がパラレルワールドにも自分がいるって言い出して写真見せてきたんですよ。なんだそれって思って笑って聞いてたら写真見せられて、池下の面影があったんですだけどAI加工かなって思って笑い流してたら、その写真と同じ人が目の前に出てきて驚いてます」
彼は敬語でそういった。
「もしかしてそれって自分と同じくらいの身長の女子?」
僕は前にあった彼女の特徴を思い浮かべて聞いてみる。彼はそうですといっていた。
どうやら自分はパラレルワールドに来てしまったようだ。とすると妙に不可解な点も多い。先ほどの授業中、周りの人も自分に驚いたようなリアクションを示していなかったが、この世界に元々自分はいないはずだ。すると目の前で突然現れたか、女子の自分が男子に変化したかということになる。いずれにせよみていたら驚くはずだ。周りを見渡してみてももう1人の自分はいなかった。
自分は諒太に話しかけた。
「大丈夫?」
諒太はパラレルワールドの自分から話を聞いているようで、少なくとも本来想定されるほどは驚いていないようだ。
ここがパラレルワールドということになるのだろうが、目に見えてわかる差異は一切ない。人間関係などの部分や家にあるものなどをみないと、ここがパラレルワールドだということを特定することはできなさそうだ。
この後に授業はない。自分はとりあえず、自分の家がどのようになっているのかを調べるために家まで帰ることに決めた。
自分は電車に乗って家の方まで帰った。家のドアを開けようとする。かけたはずの鍵がかかっていなかった。
自分はふと怖くなってしまい、一旦家を出てインターフォンを押してみた。もう1人の自分は備え付けのカメラでこちらを認識したようで、「来れたの?」という話になった。自分は改めて家の中に入った。玄関で靴を脱ごうとすると自分のものと似たデザインの靴がすでに置いてあった。壁には女物のコートがかかっている。
彼女はPCでFPSゲームをしていたようだった。自分は部屋にあった椅子に座り、彼女の話を聞くことにした。
「自分は学校で授業を受けたんだけど、そっちは学校行ってなかったの?」
僕の質問に対して、彼女は答えた。




