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Air Cloud Spot...  作者: ampoule
14/15

vol.14... Epilogue and Endroll

『Bye Bye Mr...』

 最後はこの言葉で終わらせよう。

 無こそ詩的である。




 私は、鵲さんと久しぶりに会った。島に休暇でやってくる機会があったらしい。そして、我々エリザと三人で、夏のエア・スポットにやってきた。花火大会は相変わらず盛況だった。パイロットが降りてくるシーンも圧巻で、彼女達は、イタリアのブランドのシルクのシースルーバングに包まれ、パイロットを出迎えた。




 「覚えていますか?達朗です。そして、彼女達」

 「覚えていますか?あたしあの時の彼女の鵲です」

 「あたし、エリザと申します」

 「はは、宜しく。夢で会えたかい?私とは」

 「私、貴方に憧れてパイロットに成りました。仕事は上々ですが、お互い、苦労することがあるでしょうけれど、頑張って下さい」

 「空は、呼応するんだ―――それを知るまでは、まだパイロットのひよこだな」

 「分かりました。では頑張って追いつきましょう」

 「子供のままでいた方が、色々と学んで面白いだろうね」

 パイロットはそう言って笑う。

 「じゃあ、子供も居るんだ?」

 「ああ、おじさん誰?」そういうのは、一歳になったばかりのリボンを付けた女の子。

 「おじさんは夢を追いかけているんだよ」

 「夢ってなあに?」

 「夢ってねえ、いつか見るものなんだ」

 「そっかあ」 

 「そして、大事に心の奥底にしまうんだ」

 「心ってなあに?」

 「君はお父さん達が居なく成るとどう思う?」

 「嫌だ!」

 「それが心であり、意志っていうんだよ」

 「分かった、おじさんありがとう」

 「じゃあね、素敵なレディとジェントルマン。また会おう!」



  

 そう言って、彼は帰る。大空の彼方へ、自由を探しに行く。

 



 それを誰も引き止めはしなかった。




 「あの―――」




 エリザの言う言葉は闇に溶け込む。LEDのライトではきっと真実は映せないだろう。



 

 「じゃあ、帰ろうか」

 「ホットドッグ食べたい」

 「良いね。食べよう」

 「お父さん食べたい!」

 「君は上品なモノしか食べないんじゃなかったか?」

 「それとは別腹」

 そう言ったら、女の子以外の皆は笑った。



 桜は散る。



 そして、またあの時の思い出がふと蘇る。



 鵲と別れた夜も、エリザに出会った冬も、すぐに闇に染まる。 

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