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番外編6.「夢を見たい」

 トーカ「……疲れたからもう寝よう」


 トーカ「Zzz……」




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 RL「……て……起きて」


 トーカ「……はっ! ……ここは!?」


 RL「……お家。……ゲーム、する約束だったでしょ」


 トーカ「……ゲーム?」


 RL「……そう、負けたら……命を奪い取る……命懸けのゲームを」


 トーカ「ええええ、何それ!? 私、知らないよ!?」


 トーカ(それに、RLさんとそんなことを約束できる間柄だったかどうかも怪しいはずなのに)


 RL「……まあ、安心して。……これ、半分は冗談だから」


 トーカ(半分は本気なんだね)


 ルリィ「私の妹にちょっかい出さないでほしいのだけれど」


 RL「……ああ、貴様か。……ちょっかい? 貴様の目は腐っているのか? ……まあ、すぐに忘れられてしまいそうな醜い名前をしているものなぁ」


 ルリィ「そっくりそのままその言葉、返すわ。おまけに、なんだかアンタの名前、ハエの死骸みたいな臭いしそうな感じだし」


 RL「……ああ、それは失礼した。……貴様には……嗅覚と頭に異常があるってこと、理解していなくて」


 RL・ルリィ「ハハハハハハハハハハ!」


 RL・ルリィ(イラッ)




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 トーカ「……うーん、お姉ちゃん……鼻フックはまずいって……Zzz……」




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 トーカ「……う……ん? ……ここは!?」


 リール「……目覚めたのね! ……さあ、押して! これを押せばトーカは魔法少女に!」


 トーカ「……うわぁ」


 リール「そんな! 痛い人を見るみたいな目をしないで!」


 トーカ「うん、痛いね! 大丈夫、きっと大人になったらその痛さも治っているはずだから!」


 リール「ヒドイ! ……トーカのバカー! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」




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 トーカ「……うーん、ダメだよリール……そっちは火山の噴火口だよ……Zzz……」


 トーカ「……はっ! ……私、なんて夢を」


 トーカ(なんか、面白い夢ばかりみるなぁ~)


 トーカ「ふわぁーあ。Zzz……」




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 トーカ「Zzz……もう食べられないよ~」


 トーカ「……はっ! ここは!?」


 ポロッ。


 トーカ「うぎゃぁぁぁぁー! か、顔から、顔から、シラスがぁぁぁぁー!」


 シピス「あ、バレたー?」


 トーカ「シラス、食らえっー!」


 シピス「あああああ! シラスが鼻にぃ!」


 トーカ「シピスとシラス、地味に言い間違えそうで困るよ! ……じゃなくて! なんで、こんなことしたの!?」


 シピス「うーん……面白そうだから☆」


 トーカ「シピスが変態だからです」


 チョップ炸裂。


 シピス「痛ぁ~い……!」




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 トーカ「……うーん、もうシラスは勘弁だよぉ……Zzz……」




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 アメ「……雨……降ってきた」


 トーカ「……グーグー……シラスお化け怪獣が私を丸飲みしようと……はっ! ここは!?」


 アメ「起こしちゃったかな。悪かった」


 トーカ「ううん! 全然平気!」


 アメ「……そう。……最近、元気でやってる? なんだか、表情が死人みたいになっててさ」


 トーカ「げ、元気だよ! ほら、元気、元気!」


 アメ「ならいいんだけどね……」


 ヴィネ「……くっ! 逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


 アメ「ここも、もうダメなのか……!」


 アメ「さあ、これに乗って!」




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 トーカ「……うーん、さすがにデパートとかのゲームコーナーにあるようなあのお金を入れて動く乗り物にはこの歳じゃ乗りたくないよー……Zzz……」




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 ティビィ「アタシのことは女王様とお呼び!」


 謎の集団「じょ、女王様ー!」




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 トーカ「……うーん、ティビィ……まったく似合ってなくて笑いが抑えきれないよ……Zzz……」




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 トーカ「……う、ここは!?」


 ヴィネ「トーカ、起きたんだね。戦うよ!」


 トーカ「戦うって……何が!?」


 ヴィネ「見て、あれ。あれは怪人『アミュミュミュ!?』だ」


 トーカ「……へ?」


 アミュ(?)「はーはっはっはっ! さあ、お前らのお姫様を返してほしければ言うことに従うんだな!」


 ビィーア「きゃあー(棒)、助けてー」


 トーカ「……アミュ、正直……今までの中で一番つまんない!」


 アミュ「え、なんのこと?」




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 トーカ「……うーん、やっぱりアミュは納豆まみれになったりとかからだを張った芸の方が……Zzz……」




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 ――――サクリッ。刃物のようなもので何かを刺したような感触と音がする。

 下を見てみると、一面の赤、赤、赤、赤、赤。……血だ。

「そんな……! 私、私、さっきまで寝ていて、それで、それで……! ……そうだ、夢だ! ……これも、きっと夢なんだ!」

 自分の頬を強くつねってみる。

「……い、痛い。……嘘だ。……夢じゃ……ないなんて……!」






 リール「……やっぱりか! ……犯人は貴方だったんですね! ……どうして! ……どうしてこんなことを!」


 トーカ(あ、訂正。やっぱりこれ、夢だわ……)




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 トーカ「んんー……私じゃないー……赤色の熊のぬいぐるみにケチャップを付けて誤魔化すためにナイフで刺したのは私じゃ……ないー……Zzz……」


 トーカ「……って、それどういう状況!?」


 トーカ(これは……疲れているというより……うん、きっとそうだ。……私の想像力が豊かになったってことね!)


 トーカ「おやすみ……ふわわ……Zzz……」




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 トーカ(さて、次はどんな夢なんだろうなー、っと)


 トーカ(……ん? ……ここは……何処?)


 トーカ「……おーい!」


 リール「……しぃぃぃぃぃぃぃ! 静かに~! 見つかっちゃうよー?」


 トーカ「え? あー、うん? ……ごめん?」


 トーカ「で、いいのだろうか?」


 リール「? ……トーカ、たまになんかどっかの学者みたいな口調になるよね?」


 トーカ「あー、これはお父さんのが影響しちゃったっていうか……形見……みたいなものだから」


 トーカ「コホホンッ! ……で、いいのかな?」


 ティビィ「リールとトーカ、見つけたぜー!」


 リール「あああああー! 見つかっちゃったよー!」


 トーカ(ああ、かくれんぼしてたのかぁ~納得納得)




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 トーカ「……うーん、リール、さすがに鯨の口の中に隠れるのはやりすぎだよ……Zzz……」


 トーカ「……へ? 鯨!?」


 トーカ「なんか、面白すぎて、眠れない……」


 トーカ「……そうだ! おばあちゃんと一緒に寝よっと。さすがに誰かと一緒ならそんな夢もみないだろうしね!」




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 トーカ「おばあちゃん~」




「――――おばあちゃん!? おばあちゃん……! ……そ、そんな!」

 目の前にいたのは、それはそれは、おばあちゃんとは言いづらいものであり……。






 おばあちゃん「ガガガゴゴゴギギギギギギ、ドウシタノ、トーカ」


 トーカ「おばあちゃんがロボットになってるー!」




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 トーカ「……Zzz……ん……あ、これも……夢だったのか……よかった……」


 RL「……大丈夫? ……魘されているように感じたけれど」


 トーカ「ええ、もう……大丈夫です。……行きましょう」




 RL「行くって――――『何処』へ?」




 トーカ「……え? だから、その……ついてくるようにって、RLさんが……」


 RL「……そもそも……貴方は誰?」


 トーカ「……へ?」




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 トーカ「……はっ! ……これも……夢……。いったい、どれが正解なの! どれが……現実なの!」


「ううっ、トーカ……」


 トーカ「その声はお姉ちゃ――――」


 トーカ「誰!?」


 トーカ(誰、このお爺さんだかお婆さんだかわからない人はー!)






 トーカ「いったいどれが現実なのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」






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「……ううっ……怖いよ……怖いよー……Zzz……」

「……フフッ。まだ魘されているのね。このまま寝顔を眺めていてもいいのだけれど、起こした方が良さそうかしら? おばあちゃんもトーカも寝坊助なんだから……」






 番外編6.「夢を見たい」 END

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