97 空を飛びたい 1
翌朝,次は大工さんを連れてくるって言って蜥蜴型獣人のみにゃさんは帰って行ったよ。
さあ。あたし達は・・・・
あたしは飛ぶ練習だって。山のてっぺんにヴァイスとシュバルツ,レーゲで来たよ。あ・・・ズィルバーも監督だって付いてきた。
まず,飛ぶってことについて延々とレーゲがしゃべった・・・・長い・・・まだ話してるよ・・・長すぎるよ・・・・うとうとすると容赦にゃく怒声が飛ぶしさ・・・。
気づいたら,ヴァイスもシュバルツも・・・ズィルバーまで眠ってるじゃにゃいの。ひどいよ・・・あたしだけ寝れないなんてさ・・・
ようやくみんにゃが寝ているのに気が付いたレーゲが,怒ってみんにゃをたたき起こしてたよ。
「俺様の高尚な話を聞けんとは・・・」
「こうしょ?なに?」
「ネムクナル ハナシッテコトダヨ キット」
「ちが~う!!!!!」
ぷりぷりしにゃがらトンボみたいにゃ虹色の羽をふるわせてるよ。にゃんか本能が刺激され・・・あ・・・
「なにしやがるっ」
ああ・・・あたしの前足・・・じゃにゃかった・・手がにくい。つい捕まえちゃったよ。・・・・・
「おまえは~・・・よ~し!!!!」
どんっ
えっ
あたし落ちてる?
ひどい~!!!レーゲはあたしを山の上から,遥か下に見える川へ体当たりして突き落としたんだ!!!!
落ちる落ちる・・・・みぎゃ~!!!!
「ミャアコ~!!!!!」
声とともにあたしのしっぽがぐいっと捕まえられた。痛い痛い痛い!!!!みぎゃあ~
ヴァイスに乗ったズィルバーだ。ズィルバー痛いよ~!!!
みぎゃ~みぎゃ~
「うるせえな。落とさねえよ。」
ちが~う!!痛いんだい!!!
ようやくヴァイスの上に引っ張り上げてもらったよ。山の上に戻ったら,シュバルツがレーゲを押さえつけてた。
「ひどいよ!!!にゃにするのさ!!」
「何考えてんだ,この馬鹿妖精が!!!」
「ミャアコチャンヲ コロスキナノ?」
「うえ~ん みゃあこちゃ~ん」
シュバルツの下からようよう這い出てきたレーゲは,
「獅子は我が子を千尋の谷に落とすと聞いてるぞ。」
と怒鳴ったよ。
「「「「は?」」」」
「だからぁ!!!谷に突き落とせば,飛べるんじゃないかと思ってだなあ!!!」
「「死ぬわ!!」」
「第一俺たちは猫だ!!獅子じゃねえ!!!」
「似たようなもんだろ?」
羽を繕いにゃがら言ってのけるよ。
わあわあ・・・やいのやいの・・・・
はあはあはあ・・・言い合いするだけ疲れるにゃあ・・・
午前中の訓練?はさんざんだったよ。
お昼だからとりあえず引き返したんだけど・・・
ロートにことの顛末をズィルバーが言ってたよ。そしたら,ロートったら
「それは画期的な方法ですね。いいですね。午後もそれでいきましょう。」
って・・・ええ!!!!
ロートぉ!!!あたしのこと嫌いにゃのお!!!!
「死んじゃうよぉ」
あたし泣いちゃうぞ。そしたら,ロートったら,
「大丈夫ですよ。ヴァイスとズィルバーが控えてるじゃないですか。二人を信用してるでしょ?二人ともミャアコちゃんを危険な目になんかあわせませんよ。」
っていうんだ。
顔を引きつらせて話を聞いていたヴァイスとズィルバーも,
「こうまで言われちゃな・・・」
って。
「協力してやるよ」
ってレーゲに言ってるし・・・あたしは不安だよぉ。
「みぎゃあ~」
本日これで10回目のみぎゃ~だよ・・・痛い痛い痛い・・・やっぱりしっぽだねえ・・・
「今日はこのへんにしとこうぜ。」
「ウン。モウクラクナルヨ。」
シュバルツはとっくに帰ってしまってる。
「ちっ。ミャアコ,いい加減飛べよ。」
ってレーゲ・・・無理。
ヴァイスもズィルバーも疲れたみたい。ごめんね二人とも。
しょんぼりしてあたし達は夕飯に帰って行ったよ。
まさか・・・明日もこうにゃのぉ~
七夕ですね。願い事は何ですか?
「あたしは早くとべるようににゃりたいよ。」
「そうですね。がんばってくださいね。」
「ボクタチモ オテツダイ スルカラサ ハヤク トベルヨウニ ナッテネ」
「しっぽはつかみにくい。早く飛べ」
「わ~いわ~い」
「俺様の言うことに間違いはないのだ。」
・・・・・あ・・・そ・・・
私の願いは,沢山の方々に私の書いたお話を読んでいただくこと・・・デス。
なかなか実現しない願いかもしれませんが。
お読みくださっている方,本当にありがとうございます。皆さんの願い事も叶いますように。




