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ほっと・すぷりんぐ・にゃあにゃあ  作者:
10 再び蜥蜴型獣人のまちで
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87 再び 蜥蜴型獣人のまちで 6

翌朝もいいお天気だったよ。新しい緑が目にしみるね。簡単な朝ご飯を食べた後,ロートが手慣れた様子でテントをたたむよ。ズィルバーとあたし達は,火の後しまつと,食べた食器や鍋を洗っているよ。

「いれき」

「けわか」

その後,食器を袋にしまってリュックに入れるよ。


「さあ。行こうか。」

今日は山を登ってみるんだって。山の上の方には,まだ雪があるらしいよ。北の国を出て以来の雪だね。雪渓って言うんだって。そこから美味しい水も流れ出してるってロートが言ってたよ。お茶を入れるのに最適らしいよ。楽しみだね。


 山道はやっぱりきついよ。相変わらず二人はロートとズィルバーのリュックの上だしさ。ふうふう。

「ミャアコ,おまえ食い過ぎで太ったんじゃねえか?」

え?

「にゃんで?」

「やたらフウフウ言ってるからさ。太りすぎたから,登るのが大変なんじゃねえか?」

・・・・・

そ・・・そっんにゃ訳・・・あたしは慌ててお腹をつまんだよ。

・・・・・


こけっちょこけっちょ・・・どっかで兎鳥が鳴いてる・・・にゃんか馬鹿にされてるような気がしてきたぞ。


「ミャアコちゃん。あなたは,お勉強も最近しなくなってきてますしね。今日からお勉強と体を鍛えることを再開しましょうね。」

「はい。ロート・・・」

「ぼくも おべんきょ する」

「ボクモスルヨ」

「いいことですね。」

・・・・あたしは0歳児と一緒にゃのかぁ・・・ちょっと落ち込むぞ。でも,一人で勉強するより,誰かと一緒の方がいいよね。


「ズィルバー,君もですよ。」

「ええ~!!!俺もかぁ?!」

「ええ。まず言葉遣いからですかね。」

ふふふ・・・・


賑やかに登るよ。楽しいな。春の風は優しいよ。どこかでいい香りの花も咲いてるみたい

るんるん・・


・・・そしたら,山の上の方から近づいてくる気配がしたんだよ。

「魔物臭がするぞ」

ってズィルバーが騒ぎ出したよ。


・・・がさがさがさ・・・ぐわお・・ぐわっ


・・・って・・もしやベアベア?


みんにゃ身構えたよ。

・・・・・・・・・・・・・ベアベア・・・久しぶりに見たよ。相変わらずでっかいし,よだれが出てるし・・・・あたし達をうまそうなえさとしてみてるって丸わかりだよ。


「俺が行く。」

ってズィルバーが言ったら,ロートったら冷静に言ってのけたよ。

「いや。今回は,ヴァイスとミャアコちゃんに任せよう。」

・・・・・

これって毛皮をとるためだよね。絶対。

何しろ,今いるところは靴屋さんのまち。皮だの毛皮だのは絶対高く売れるよね。


 ロートはしれっとして結界を張るための詠唱を始めたよ。ズィルバーはすっごく面白くにゃさそうだけど,ロートが言うことには逆らわにゃいんだね。


ヴァイスが早速りゅうににゃったよ。そしたらシュバルツまでりゅうににゃっちゃった。 あれれ・・・シュバルツって炎のりゅうじゃにゃかったっけ?

やばいんじゃあ?!

って思う間にあらあらあら・・・・シュバルツの吐いた炎でベアベアが燃えてるし・・・ぐちゃっぐちゃって・・ヴァイス・・・いくら炎を消すためだってそんにゃに念入りにつぶさにゃくたって・・・あ~あ・・・黒焦げのぐちゃぐちゃの塊だよ・・・

 あたしの出番がなかったにゃあ。


 ロートのがっかりした顔・・・今回は肉も・・どうにゃんだろうね・・・ベアベアのお肉は今まで食べたの中でも,かにゃり美味しい方にゃんだけどにゃあ・・・


結論から言うと,毛皮は全く使えませんでしたあ。肉はまあそれなりに・・・あたしは,ヴァイスとシュバルツが後始末をするのを渋々手伝ったよ。お肉、少しは食べられるとこあるかにゃあ。

・・・後はロートの延々続くため息に,ヴァイスとシュバルツがしゅんとしていたよ。


他の魔物や獣が来るといけにゃいいから,血の一滴も残らにゃいようにあたりを綺麗にしてからお昼だよ。

ちゃんとズィルバーがベアベアのお肉を使ってお昼を作っていてくれたよ。う~ん。美味しいね。残りのお肉はちゃんとあたしの部屋に入っているし。途中もらったお野菜も入っているし・・・お泊まりが伸びても大丈夫にゃくらいだよ。


さあ。気を取り直して出発だよ。暗くにゃる前に,ロートが当たりを付けていた岩のあるところに行かにゃくちゃね。お昼に食べたベアベアの肉の味を心の中で反芻しにゃがら,元気に歩いて行くよ。


 日暮れ前にロートが当たりを付けていた岩の辺りに着いたよ。

「・・・この岩・・・にゃんか危にゃそう。今にも転がってきそうだよ。」

そう言ったら,ロートが,

「この岩は置いてあるみたいになってるようです。だから,この岩が転がってきそうな所にはテントを張ってはいけませんね。」

って言ったよ。

「ころがす たのしい やる?」

なんてシュバルツが今にもやりそうにゃので,みんにゃであわてて止めたよ。

転がってったら下にいる人達が危にゃいもんねえ。


少し離れた,岩より高いところでテントを張るよ。岩は下に転がるからね。上に張るのは当たり前だよ。

「ミャアコチャン ソレ サッキ ロートガ イッテタシ・・・」


えへん。


夕飯にもベアベアのお肉を使ってシチューと焼き肉だよ。オイシイネ。おいちいね。美味しいね。

 その夜あたしは夢を見た。金色に輝く夢を・・・・



ベアベアの毛皮・・・高く売れたはずでしたが。

・・・あの二人なら大丈夫と思っていたのにねえ。まさかシュバルツが出るなんて・・・可愛い小獣なんですけどねえ・・・はあ・・・


と言うわけで(?)・・・1時間後に0.1 ズィルバーのお話を投稿します。

ちょっとズィルバー気分になったので・・・・

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