86 再び蜥蜴型獣人(とかげさん)のまちで 5
お昼の後,あたし達は賑やかに出発したよ。
ちょっと歩いたら,周りは畑だったよ。
畑の中には蜥蜴型獣人の人達が陽気に働いていたよ。種を蒔いてる獣人や,種じゃあないものを植えてる獣人がいたよ。そのほかにも,にゃにやら少し大きい塊を植えている獣人もいたよ。何が育つんだろうね。
「こんにちは~,にゃあにゃあのみなさ~ん。」
「ちょうど今,採れた山菜,ほれ,もっていきな~」
にゃんて声を掛けてくれる獣人もいたよ。いい獣人達だね。
しばらく行ったら畑も少にゃくにゃって,木が沢山ににゃってきたよ。木を切ってる獣人のみにゃさんもいた。いろんにゃお仕事があるんだねえ。
・・・林を抜けたらまた草っぱらだよ。もう山はすぐそこだね。
この間?そうにゃんだよ。ヴァイスもシュバルツもロートとズィルバーのリュックの上にいるんだよ。ずるくにゃい?
山の麓に着く頃,日は傾いて,ちょうどテントを張る時間ににゃったよ。
いつものようにさっさとロートとズィルバーがテントを張っている間,あたし達三人は,夕飯用の竈作りだよ。もううまいもんだよ。
「ミャアコチャン。クズレチャッタヨ」
あ・・・
気を取り直してもう一度・・・
竈に薪を入れる頃,ズィルバーがやってきて火を付けてくれた。それを見ていたシュバルツが,
「こんど ぼく つける」
って言ってたけど・・・大丈夫かにゃあ・・
今晩は,お弁当を持たされてたので,お湯を沸かして美味しいお茶を入れるだけだよ。
北の国からの帰り道に摘んできたあのいい香りの葉っぱ。これの出番だよ。緑の葉っぱは,黄色いのとは別のいい香りがするよ。
ロートが軽く干しとくようにって言ったから,干したんだけど,すっごくいい香り・・・お茶美味しいよぉ~
さんどうういっちも美味しいよお・・・中のお肉は・・・もしかしたら・・・
「兎鳥?!」小声で聞くよ。
「そうだよ。」
「うまいぜ。」
「うま うま・・・」
し~!!!シュバルツには何の肉か内緒だよ。小さい声でみんなに伝えるよ。
・・・・・
あたし達はお腹いっぱい食べたよ。
・・・・ふう。
たき火に魔除けの葉っぱを入れて燻す・・・辺りからは夜の鳥や獣の鳴き声がするよ・・・・・・くすぶってる葉っぱのにおいと・・・夜のにおいだ・・・
「もう小獣は寝る時間だぞ。」
「ええ~」
「もう ねる?」
「ネナキャ ダメ?」
「明日は,山を登りますからね。ちゃんと寝て明日に備えましょう。」
「はい。ロート」「はあい」「ハイ」
・・・・
「何で俺の時と反応が違うんだあ~!!!」
・・・・・
ズィルバー,それは人格の違いというものでしょうにゃあ。
「おまえにだけは言われたくねえ!!!」
明日は,7時と8時に2回投稿する予定です。(2回目は思春期ズィルバーの視点から・・・)お時間がありましたら,お読みくださるとうれしいです。




